Intelでは2022年秋以降に第13世代デスクトップ向けCPUであるRaptor Lake-Sを発売予定としていますが、この中でミドルレンジモデルとなるCore i5-13600KのES品でのベンチマークが出現しました。
ミドルレンジのIntel Core i5-13600K
Intel Core i5-13600K ES3 “Raptor Lake” 14-core CPU tested in CPU-Z and Cinebench – VideoCardz.com
Intelでは2022年秋頃を目途に第13世代CPUであるRaptor Lake-Sを発売予定です。この製品は同時期にAMDから登場予定のZen 4アーキテクチャー搭載のRyzen 70000シリーズに対抗を目的に性能面ではL2キャッシュの大容量化や動作クロックの向上などが予定されていますがこの中でミドルレンジ向けのCore i5-13600KのCPU-Zの情報およびベンチマークやCinebench R23ベンチマークのスコア情報などが出現しました。
性能はES状態でCore i7-12700KやRyzen 9 5900Xを超える性能
Core i5-13600Kのベンチマークは中国のBilibiliのユーザー、Enthusiastic Citizen氏から出現しており、CPU-ZおよびCinebench R23のベンチマークをリークしています。
Core i5-13600KではP-Coreを6コア、E-Coreを8コアの合計12コア、20スレッド構成となっており、現行のCore i5-12600Kに対してE-Coreが倍増しています。
このCPUはES3（QS品相当）のようで、動作クロックは全コアブースト時でP-Coreが5.1 GHz、E-Coreが4 GHzに達しているとの事です。
CPU-Zでのベンチマークにおいては、Core i5-13600Kのシングルコア性能は830.4pt、マルチコアは10031.8ptを記録しています。
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Core i5-13600Kの結果を現行のCore i5-12600Kと比べるとシングルコアが8.4%、マルチコアが39%と大幅な向上を記録しています。
このスコアはマルチコアにおいてはCore i7-12700KやRyzen 9 5900Xと肩を並べるレベルに達しており、Raptor Lake-Sにおいてはミドルレンジでも高い性能が期待できるようになっています。
Cinebench R23ではRyzen 9 5950X並みの性能を記録
ベンチマークはCPU-Zの他に、Cinebench R23の結果も出現しており、Core i5-13600Kではシングルコアが1387pt、マルチコアが24420ptを記録しています。
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Cinebench R23の結果を現行のCore i5-12600Kと比べるとこちらもマルチコアでは性能が37%と大幅な向上を記録しています。
また、AMDや他のIntelモデルと比較すると、AMDのRyzen 9 5950Xに対してはCore i5-13600Kが1.3%上回るスコアを記録しており、ES3段階である事を考慮するとRyzen 9 5950X超えの性能を記録する事は確実と言えそうです。また、Core i7-12700Kに対して約6%上回るスコアも記録している事から、ミドルレンジモデルとは言え、パフォーマンスは2022年7月時点でのハイエンドに近いパフォーマンスが期待できます。
IntelのRaptor Lake-SについてはE-Coreのを増やし、さらに動作クロックも引き上げている事からCore i5-13600Kではその効果が発揮されたスコアになっています。
このCore i5-13600Kのスコアを見ていると、AMDが2022年秋頃に投入するZen 4アーキテクチャー採用のRyzen 7000シリーズでは少なくともミドルレンジのRyzen 5 7600XではCore i5-13600Kには追い付け無さそうな気がするのですが、AMDがどのような手段を取るのか気になる所です。
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