Intelが Battlemage 世代のハイエンドモデル Arc B770 の開発を中止
Intelのコンシューマ向けグラフィックスカードのBattlemageアーキテクチャを採用したミドルレンジモデルにあたるArc B580を2024年12月に発売し、12GBというVRAM容量に加え、販売価格の割にパフォーマンスが高いなどレビューでの評価はかなり高く、販売状況も悪くない状態でした。そのため、Battlemageアーキテクチャを採用したグラフィックスカードについてハイエンドモデルであるArc B770の発売も期待されており、実際にハイエンドモデル向けに開発されていたBattlemage BMG-G31の出荷なども確認されていましたが、IntelはこのBMG G-31のコンシューマ向けモデルについて開発中止を決定していたことがリークで明らかになりました。
Died in Q3 of last year.
— Jaykihn (@jaykihn0) March 27, 2025
Intel関連の製品で高い確度を持つリーカーのJaykihn氏によるとIntelはBMG G-31についてArc B580が発売される前の2024年第三四半期頃に開発中止を決定したようで、Intelが近いうちにArc B580以上の性能を持つハイエンドまたはアッパーミドルレンジモデルの投入を行う可能性はなくなったと言えます。
To clarify, the *retail product* died in Q3.
— Jaykihn (@jaykihn0) March 28, 2025
IntelのBattlemage BMG G-31の開発中止はコンシューマ向け製品に限られるとのことで、エンタープライズ向けには同GPUを搭載した製品が投入される可能性があるようです。
なお、IntelはCEOの交代などで将来発売される製品ラインアップは流動的な状況になっていると考えられます。実際に最近の例ではArrow Lake Refreshの投入が計画された後、キャンセルされ、そのあと再び復活する状況であるります。また、Arc B770に搭載されるBMG G-31自体開発が続いているようなので、経営方針の変更やArc B770に一定の競争力があると評価されれば再び投入が再検討される可能性もあると言えそうで、NVIDIAやAMDのグラフィックスカードが品薄で価格が高騰する中で第三の選択肢として今後どのような製品展開が行われるのか注目が集まります。
Jaykihn | X (Twitter)
コメント
コメント一覧 (1件)
Intelの経営状況が当時は流動的で危ういところだったから製品を絞っていた影響だろうな。
今売り出せば確実に売れる状況なのにもったいない。