IntelがP-Coreを12コア搭載した Bartlett Lake-S が開発中であることを認める
Inteは2024年10月にデスクトップ向けCPUにArrow Lake-S世代のCore Ultra 200Sシリーズを発売しましたが、電力効率は高い一方でゲーミング性能はあまり優れていないと言う製品になっています。そのため、競合のAMDにコンシューマ向け市場のシェアが奪われている状況であり、ゲーミング性能の向上に力を入れたCPUの登場が待ち望まれるところです。
そんな中で、リーク情報などで先代の第14世代CPUであるRaptor Lake RefreshをP-Coreコアのみで構成したBartlett Lake-SというCPUが近い内に登場するのではないかと言われていましたが、Intelの公式資料にてP-Coreのみで構成されるBartlett Lake-Sの存在が初めて登場し、近い内に登場することが明らかになりました。

IntelはTime Coordinated Computing (TCC)と呼ばれるエッジ向け製品の資料を公表しましたが、この中で現在開発中の製品ジャンルの中に『Bartlett Lake-S 12P』と呼ばれる製品が資料に記載されていることが明らかになりました。このBartlett Lake-Sについては過去のリークでRaptor LakeやRaptor Lake Refreshに搭載されているRaptor Coveのみを12コア、10コア、8コア搭載したCPUがラインアップされると言われていましたが、今回の資料に『12P』という記載がされていることから、少なくとも12コアのP-Coreを持つBartlett Lake-Sの投入が市場投入されることは確実なようです。
しかし、注意点としてこの資料はエンタープライズ向けでコンシューマ向け製品について示したロードマップでは無いため、このP-Coreを12コア搭載したBartlett Lake-S 12Pがコンシューマ向けに登場することが確定した訳ではありません。
ただ、Bartlett Lake-Sに関してはもともとエンタープライズのエッジ向けCPUとしてCES 2025で発表されていましたが、このエッジ向け事業に関してはIntelが売却を検討するなど収益を挙げられていない様子です。そのため、このBartlett Lake-S 12Pがエッジ向けだけに投入するとは考えにくい状況となっています。
特にBartlett Lake-S 12Pに関してはIPCが非常に高いRaptor Coveを12コア搭載しているためArrow Lake-Sの苦戦の原因の1つであるゲーミング性能が非常に高いと予想されます。また、2021年発売のAlder Lake-Sで投入されたLGA1700ソケットとも互換性があるため、新たに発売されればLGA1700からAMDのRyzen 7 9800X3D目当てでソケットAM5に流出することを防ぐことにも期待できるため、Bartlett Lake-S 12Pがコンシューマ向けに発売される可能性はかなり高いと考えられます。
Intel Bartlett Lake-S がまもなく登場? P-Coreを12コア搭載でAMDに対抗へ
実際にMSIと関係があるオーバークロッカーもSNS上で12コアのBartlett Lake-Sのコンシューマ向けに発売されることを匂わすような投稿をしていたことからも、Intelの動向に注目が集まります。
Public Real-Time Gold Deck | Intel
https://www.intel.com/content/www/us/en/content-details/854694/public-real-time-gold-deck.html
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