Intel Arrow Lake Refresh は登場確定。 W880マザーボードの構成図に名称が登場

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Intel Arrow Lake Refresh は登場確定。 W880マザーボードの構成図に名称が登場

Intelは2024年にデスクトップ向けCPUの『Arrow Lake-S』をCore Ultra 200Sシリーズとして展開していますが、発売後の評価は電力性能の向上が見られるものの、ゲーミング性能は先代のRaptor Lake Refreshにも劣るケースが見られるなどで評価や販売はあまり芳しくない状況になっています。

ただ、Intelはこの競争力を補うためにArrow Lake-SのリフレッシュモデルであるArrow Lake Refreshを投入すると噂されていましたが、Intelの業績やArrow Lakeの設計上の問題などから投入が流動的な状況になっていましたが、Intelがあらたに投入したW880チップセットの構造図にArrow Lake Refreshの記載が追記されていることが明らかになり、Intelも同製品の投入を決定した可能性が示唆されています。

W880は、2025年第1四半期から市場に投入されたワークステーション向けのチップセットです。著名なリーカーであるmomomo_us氏が昨日2025年5月30日にX(旧Twitter)で公開したこのW880チップセットのブロックダイアグラムにおいて、既存の『Arrow Lake-S』に加えて『Arrow Lake-S Refresh』という明確な表記が確認できます。これは、以前から噂されていたArrow Lake Refreshの市場投入が、実際にIntel内部で準備されていることを裏付けるものと考えられます。

このArrow Lake Refreshについては、現在販売中のArrow Lake-Sとほぼ同じアーキテクチャとコア構成になると予想されており、先代のRaptor Lake Refreshで見られたようなCPUコア数の増加といった大きな変更はない見込みです。主な改良点は動作クロックの引き上げやNPU(Neural Processing Unit)性能の強化などに限定されると見られ、飛躍的な性能向上は期待薄と考えられています。

実際、過去のリーク情報では、Arrow Lake Refreshは変更規模が比較的小さいことから、現行のCore Ultra 200Sシリーズの追加モデルとして発売される可能性が高いと伝えられていました。今回のブロックダイアグラム上でも、「Arrow Lake-S」と「Arrow Lake-S Refresh」の両方がCore Ultra 200Sシリーズに属するものとして扱われているように見えるため、この見方が裏付けられた形となり、Arrow Lake RefreshがCore Ultra 200Sシリーズとして登場する可能性は極めて高いと言えるでしょう。

このArrow Lake Refreshとして投入されるCore Ultra 200Sシリーズの追加モデルでは、主に動作クロックの向上によって性能向上が図られると見られています。しかし、現行のCore Ultra 9 285K(Arrow Lake-Sのハイエンドモデルと仮定)のゲーミング性能は、前世代のCore i9-14900Kに対して約5%、競合のAMD Ryzen 7 9800X3Dに対しては約12%劣ると評価されている状況です。Arrow Lake Refreshが、動作クロック向上のみでこれらの性能差をどこまで埋められるのか、あるいはIntelが価格戦略を調整し、AMD製品に対してコストパフォーマンスで対抗する路線に舵を切るのか、今後のIntelの市場戦略に注目が集まります。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • AMDに12%負けてるならクロックを12%(6.2GHzくらいまで)上げればいいのだ
    それいけIntel!Tejasで夢見た7GHzまであと少しだ!

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