IntelがArc Battlemage B770を準備中と明言。ただし発売は2025年下半期?

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IntelがArc Battlemage B770を準備中と明言。ただし発売は2025年下半期?

IntelのディスクリートGPUであるArcグラフィクスについては、初代のArc Alchemistの失敗から開発に携わった本部が解体され、その本部長も退任するなど大きな組織改編が行われたことから、開発自体が中止されたのではないかと懸念されていました。しかし、最終的にはArc Battlemageが正式発表されるなど、IntelではディスクリートGPUの開発を続けていることが明らかになりました。IntelのフェローであるTom Petersen氏がPCWorldのポッドキャストに出演し、今回発表されたArc Battlemage B580やB570に加え、より高性能なモデル(B770?)も用意していることを明言しています。

Tom Petersen氏はポッドキャスト内で直接的にB770について言及はしていませんが、12月12日に発売されるB580や1月発売のB570に対して、より高性能なモデルを後ほどリリースすると発言しており、これらは恐らくB580やB570に搭載されるBMG-G21より高性能なGPUであるBMG-G31 GPUを搭載したArc B770と見られるモデルのことを指していると考えられます。

実際に、Arc B770に搭載されると見られるBMG-G31 GPUに関しては、最終パッケージングを担うマレーシアから出荷されており、Intel内でも開発が進められていると言えそうです。

ただし、肝心な発売予定についてはポッドキャストでは「後ほど登場する」などと曖昧な表現にとどまっています。IntelのGitHub上にはまだBMG-G31 GPUに関する記載がされていないことや、台湾のBenchlifeによるとBMG-G31 GPUを搭載する製品は2025年第3四半期ごろに登場することが予測されているとのことですので、Arc B580/B570が発売されてからB770の発表および発売に関しては最低でも半年後ぐらいになると考えられそうです。

このB770の性能についてはあまり明らかにされていませんが、2025年第3四半期となるとNVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズやAMD Radeon RX 8000シリーズが揃った後となるため、Arc B580などと同じポジショニングを狙うなら、GeForce RTX 5060 TiやRadeon RX 8600 XTなどアッパーミドルレンジ帯製品と同等の性能でありながら、低価格を実現することが期待されます。

ソース

Intel’s Tom Petersen Talks B580, B570, XeSS2 & More | The Full Nerd Special

https://www.youtube.com/watch?v=z7mjKeck7k0

Tomasz Gawroński | X (Twitter)

https://twitter.com/GawroskiT/status/1864062362795258298

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 売り出したい製品は適切なタイミングで売り出さないとi740の二の舞になりそうな気がする。i740当時も製品が出る前にi740凄い、AGPとかいうグラフィックデータ専用データバス規格を引っさげてグラフィックカード市場に殴り込みだ!もしかしたら来年のグラフィックカード市場はIntel独占市場になってるかもしれない、S3や3dfx、ATI、Nvidiaは戦々恐々だ!みたいな煽り文句の記事が出まくっていてエンジニアリングサンプルを受け取った海外を含めたゲームメーカーやパソコン雑誌ではi740が如何に素晴らしい性能かという記事が特集を組まれていたりしたけど、i740が市場に出てくる頃にはATIやNvidiaは更に性能や機能アップしていてIntelのi740はこれらの製品に足元にも及ばない性能でしか無く、性能ではなくIntel製品だからという理由で買う購買層くらいにしか売れなかったあの記憶が蘇る、Intelがi740を出すという情報が漏れた時点で市場に殴り込んでいたら違ったかもしれないが、既に各種のパソコン雑誌で特集されサイクルの速い市場で何度も発売時期を延期した後に出したからかなり他社との性能差が開いてたんだよね。Arc Aシリーズも発売時期があと1年早ければ状況が違っていたかもしれないけど、発表時期からGPUの業界感覚でいえばかなり時間が経って市場に出てきたうえに価格も性能に比べて割高、ドライバーの出来もいまいちで頻繁にアップデートを重ねてとなれば、Intel社の役員会が部門解体するのもやむなしという印象しかない。発表即時市場投入くらいの迅速さが必要だとIntelは学習しているはずなのに随分と時間をかけるのだなという印象を持った。

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