IntelがBattlemage GPUを2024年12月に発表へ。性能は非常に高い?
Intelは、2022年に発売されたArc Alchemistグラフィックスカードの後継モデルであるArc Battlemage世代のグラフィックスカードを2025年に発売すると言われています。しかし、リーカーによると、IntelはまもなくこのArc Battlemageのデスクトップ向けグラフィックスカードを発表する見込みで、その性能もかなり優れたものになることが明らかにされています。
デスクトップ向けArc Battlemageは、現行のAlchemistと同じくエントリーからアッパーミドルレンジクラスをターゲットにしたグラフィックスカードになる見込みで、Execution Unitの数などは現行のArc A770並みになっています。一方で、アーキテクチャが刷新されていることや、Alchemist登場初期に比べてドライバーの完成度が大幅に向上していることから、NVIDIAやAMDとは異なる第三の選択肢として、高い性能を発揮することが期待されています。
そんなArc Battlemageですが、リーカーの金猪升级包氏によると、2024年12月に何かしらの発表が行われるとのことです。また、このArc Battlemageについてはスペックなどは明らかにされていませんが、素晴らしい性能を発揮し、現行のArc Alchemistに対してより高い競争力を持つことが期待されています。
実際に、先行で発売されているノートPC向けCPUのLunar Lakeでは、内蔵GPUにBattlemageアーキテクチャを使用しています。15W動作時のパフォーマンスは、RDNA3 GPUを搭載するRyzen Z1 ExtremeやRDNA3.5搭載のRyzen AI 9 HX 375の2倍近い性能を発揮し、TDP 30W時は同等か少々劣る程度の性能になるなど、本格的にGPUを開発し始めて2世代目のGPUアーキテクチャでありながら期待が持てる性能を示しています。そのため、より高い電力で動作するデスクトップ向けでは、NVIDIA GeForce RTX 4070やRTX 4060、そしてRTX 5070やRTX 5060に対して、性能面やコストパフォーマンス面で優れる製品になるか注目が集まります。
なお、現行のArc Alchemistに関しては商業的には失敗であったと言われており、IntelではAlchemist登場後にGPUを開発する本部であるAXGが解体され、コンシューマー向け製品を開発するCGMとデータセンター向け製品を開発するDCAIの2本部に分けられました。そんな中でまもなく発表・発売されるBattlemageですが、噂ではこのBattlemageが商業的失敗に終わった場合、Arcなどのコンシューマー向けディスクリートGPU事業からIntelは撤退するとも言われています。そのため、消費者の心をつかめるような性能と価格帯での発売が期待されており、今後ますます注目が集まりそうです。
金猪升级包 | Weibo
コメント
コメント一覧 (2件)
これがコケたらコンシューマー向けディスクリートGPU撤退どころか、どこかに買収されてIntel消滅ということも……
市場で受け入れられるかは、価格、性能、ドライバーの出来にかかってると思う。
過去にGPU市場から去っていった(i740を含む)メーカーは、この3つのどれかが市場の要求するレベルに達していなかったから受け入れられず去って行ったからね。
GPU市場がNVIDIAの寡占状態なのはバランスがよくないと思うのでIntelには頑張ってもらいたい。