Intel Arc Battlemage G21のベンチマークが登場。下位モデルだがRTX 4060に迫る性能に
Intelは現行のArc Alchemistの後継モデルにあたるArc Battlemage GPUの開発を進めており、2024年から2025年にかけて発売されると言われていますが、今回このBattlemage GPUの中で下位モデルに当たるG21 GPUを搭載したグラフィックカードのGeekbench結果が登場し、一部性能が明らかになりました。
Geekbench OpenCLベンチマークに登録されたのはXe Graphics RIと呼ばれる製品で、中身はArc Battlemage G21と呼ばれるGPUを搭載したモデルになっています。このG21は開発されている2つのGPUの内の1つで、ミドルレンジ向けモデルへの搭載が予定されています。Geekbench上で記録されているスペックとしては、計算ユニットが合計160コア存在すると認識されており、Xe2コア換算では合計20コアのXe2を搭載することが明らかになっています。また、動作クロックは最大2.85 GHzでVRAM容量は12 GB搭載しています。
そんなArc Battlemage G21 GPUはOpenCLで97943ポイントを記録しています。
GPU | OpenCL |
---|---|
Arc A770 | 106149 |
GeForce RTX 4060 | 101908 |
★Arc Battlemage G21 | 97943 |
Arc A750 | 96106 |
Radeon RX 7600 XT | 83908 |
今回のベンチマークはOpenCLのためゲーミング時のパフォーマンスと若干異なる可能性はありますが、Arc Battlemage G21はArc Alchemist世代で言うとArc A580相当に位置する製品ですが、今回のベンチマークではArc A750を超え、Arc A770に対して92%の水準にまで達しています。また、GeForce RTX 4060に対しても4%劣るレベルに迫るなど非常に高いパフォーマンスを発揮していることが明らかになっています。
このBattlemageと同じGPUアーキテクチャーはすでにノートPC向けLunar Lakeに搭載されていますが、非常に高いパフォーマンスを発揮していることも明らかになっているため、ドライバーの最適化含めて2025年初旬の発売までにはさらに性能向上が期待されます。
Intel Xe Graphics RI | Geekbench OpenCL
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