Intel Arc B580 のベンチマーク結果が登場。RTX 4060やRadeon RX 7600 XTを上回る結果
Intelは2024年12月12日にBattlemageアーキテクチャーを採用するミドルレンジグラフィックカードのArc B580を発売しますが、この発売を待たずしてGeekbench 6のVulkanおよびOpenCLベンチマークに同グラフィックカードのベンチマーク結果が掲載されました。
Arc B580はXe2コアを合計20コア備え、Execution Unitは160コアで動作クロックは最大2.85 GHzで動作するスペックで、Geekbench 6上でもスペック通りで動作している様子が明らかにされています。
そんなArc B580のGeekbench 6スコアはVulkan APIでは103,445ポイント、OpenCL APIでは98,343ポイントを記録しています。
GPU | Vulkan | OpenCL |
---|---|---|
GeForce RTX 4060 Ti | 121871 | 130038 |
★Arc B580 | 103445 | 98343 |
GeForce RTX 4060 | 97127 | 101732 |
Radeon RX 7600 XT | 87270 | 83918 |
Arc A580 | 79341 | 89928 |
Arc B580のVulkan API利用時のスコアに関しては先代のArc A580に対して30%超える性能を発揮し、競合のNVIDIA GeForce RTX 4060を6.5%、AMD Radeon RX 7600 XTを18.5%上回るなど高いパフォーマンスを発揮していると言えます。また、OpenCLに関しては、Arc A580に対しては9.3%、Radeon RX 7600 XTに対しては17%上回る性能を発揮していますが、RTX 4060に対しては3%劣る結果になっています。
IntelのArc系GPUはDirectX9やOpenCLなど古めのAPIに対する最適化はNVIDIAほど進められていないと考えられ、これがRTX 4060に対して劣る結果に繋がっていると見られています。一方で、DirectX12やVulkanといった新しいAPIへの最適化はIntel側としても優先度が高いため、Arc B580が競合のミドルレンジグラフィックカードを超える性能を発揮する結果に繋がったと言えそうです。
Arc B580の発売日は2024年12月12日で、レビュー解禁も同日に行われるます。その時に実際のゲーミング性能含めて全容が明らかになるのですが、価格帯は少なくともアメリカなどでは競合のNVIDIA GeForce RTX 4060やAMD Radeon RX 7600 XTに対して非常に高い競争力を備えているため、あとはどれだけ高いゲーミング性能を発揮できるのかが重要ですが、あと数日に迫るArc B580の発売日およびレビュー解禁には注目が集まりそうです。
特にミドルレンジのグラフィックカードに関してはRTX 3060登場以降はVRAM容量やコストパフォーマンス面で大きな進化が見られなかったため、Intel Arc B580で胡坐をかくNVIDIAに対して危機感を持たせてほしいところです。
Intel(R) Arc(TM) B580 Graphics | Geekbench 6 Vulkan API
https://browser.geekbench.com/v6/compute/3287205
Intel(R) Arc(TM) B580 Graphics | Geekbench 6 OpenCL API
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