Intelでは初のディスクリートGPUであるArc Alchemistを2022年9月までに発売する事を目指していますが、Arc Alchemist用のベータ版グラフィックスドライバーからもうすぐ発売されるArc Alchemistラインアップ情報が判明しました。
Arc Alchemistのラインアップ情報出現
Intel confirms desktop Arc will be China exclusive at launch – VideoCardz.com
IntelではNVIDIAやAMDに対抗するために、Arc Alchemistと呼ばれるディスクリートグラフィックスカードの開発を進めている事を発表しており、CES2022の段階では2022年Q1(3月まで)に発売する事をアピールしていました。しかし、ドライバーの開発に時間を要している事や中国での新型コロナによる大規模なロックダウンの影響を受けて発売は大きく遅延している事が最近のリークで明らかになっておりミドルレンジからハイエンドモデルについては最悪の場合9月頃に発売される可能性が出ています。
そんなArc AlchemistですがIntelが5月13日にモバイル向けのArc Alchemist用のベータ版ドライバーをリリース、その中にこれから発売されるデスクトップ向けArc Alchemistの情報が記載されていたようです、
エントリーはArc A310、ハイエンドはArc A770に。ワークステーション向けも登場予定
Arc AlchemistについてはエントリーモデルからArc A310、A350、A380、A580、A750、A770、A780の合計7モデルがラインアップされる予定であることがKOMACHI_ENSAKA氏から明らかになっていましたが、今回Intelが公開したグラフィックスドライバーにラインアップと見られる情報が含まれていたことが、Momomo_US氏が明らかにしています。
— 188号 (@momomo_us) May 15, 2022
Arc Alchemsitでは512基のExecution Unitを搭載するACM-G10 GPUをArc A770に搭載し、これがArc Alchemistにおいては最上位モデルとなるようです。過去に出現していたArc A780については発売がされないまたは、特別モデルとしてモデルライフ中盤以降に投入が行われる可能性があるようです。
ミドルレンジモデルとしてはArc A750とArc A580が用意される見込みで、これらのモデルについてはArc A750がNVIDIA GeForce RTX 3060相当の性能で、より安価な価格帯に、Arc A580がGeForce RTX 3050相当の性能でより安価な価格帯で発売が予定されているモデルになっています。
エントリーモデルとしてはArc A380の存在が既に明らかになっており、NVIDIA GeForce GTX 1650相当の性能、より安価な価格での発売がターゲットとされていますが、更にその下のモデルとしてArc A310も登場するようです。
上記はコンシューマー向けモデルですが、他にワークステーション向けモデルとしてArc Pro Aシリーズが投入される予定で、デスクトップ向けではPro A40とPro A50の2モデルが投入予定となっています。このPro Aシリーズの仕様については明らかになっていませんが、恐らく出現した2モデルについてはそこそこの性能が必要なワークステーション向けという事でACM-G10 GPUを採用するものと考えられています。
Arc Alchemistについては登場時期が流動的ですが、ドライバーに投入予定のモデル名が記載されるなどしているため、もうすぐ正式発表だけはされると見られています。特に、5月末にはCOMPUTEX2022も開催されるためもしかしたら、そこでIntelはArc Alchemistについて何かしらの発表を行う事が予測されています。
ラインアップとしては最上位モデルはArc A770である事がほぼ確定となっていますが、Arc Alchemistに搭載されるACM-G10 GPU自体、GeForce RTX 3070相当の性能を想定しているため、ネーミングとしてArc A770は消費者からすると分かりやすいので良いと思います。後は少しでも発売日を前倒しして欲しい所ですね。
コメント
コメント一覧 (1件)
RADEON6X50シリーズが発売され、Ada Lovelace、Radeon RX 7000の発売も近づいてきて
Intelは完全に機を逸したという感じですね。