Intel Arc Alchemistの128EU版の情報出現。エントリーでVRAMを6GB搭載

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Intelでは2022年にNVIDIAやAMDの間に入るべく、Arc Alchemist グラフィックカードの準備を進めていますがこのエントリーモデルとなる128EU版の情報が出現しました。

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Arc Alchemistのエントリーモデルの情報が出現

Intel Arc Alchemist desktop graphics card with DG2-128 GPU might feature 6GB GDDR6 memory – VideoCardz.com

Intelでは、NVIDIAとAMDの2強が寡占するグラフィックスカード市場に乗り込むべく、Intel Arc Alchemistを2022年の早い段階での投入を目指していますが、今回PCパーツ系のリークをするMoore’s Law is DeadよりArc Alchemistのエントリーモデルとなる128EU版の情報が出現しました。

ちなみに、グラフィックカードにおいてエントリーモデルはここ最近登場しておらず、Arc Alchemistが恐らく久しぶりに登場するエントリー向けのグラフィックスカードとなる見込みです。

数年ぶりのエントリーモデル出現へ。VRAMは最大で6GB搭載

Intelのグラフィックカード、Arc Alchemistでは2つのGPUが存在しており、1つはハイエンドからミドルレンジまでをカバーする最大512EUが搭載可能な『SoC 1』、もう一つがエントリー向けモデルをカバーする最大128EUが搭載可能な『SoC 2』となっています。

動作クロックやVRAM容量と仕様について

このSoC2は最大75WのTDPとなる見込みですが、動作クロックは構成によって異なるようですが、2.2GHzから2.5GHzと比較的高い動作クロックになる見込みです。

VRAMについては最大6GBとなり、デスクトップ向けはメモリー速度は16Gbpsでバス幅が96bitの構成が採用されると見られています。

ライバルのGTX 1650 Superでは128bitのバス幅な一方で、メモリー速度12Gbpsで上回っていますが、新しいアーキテクチャーである事で性能面ではArc Alchemistの方が上回る事となるようです。また、性能以外にもレイトレーシングへの対応やXeSS(NVIDIAのDLSS的機能)に対応している事からゲーミング時の快適性や満足度はGTX 1650 Superより上なのは確実と言えそうです。

TDPと販売価格、96EU版の情報について

TDPについてはほとんどのモデルは75Wになると見られています。一部モデルではオーバークロックなどが行われて6pin 1口を搭載する可能性もありますが、基本的には75W以下が標準のようです。

この非常に低いTDPのお陰で冷却機構やVRMなど電源関係のコストを大幅に抑える事が出来、Intelとしては$179ぐらいで売り出しても30~50%程度のマージンが確保できるとの事です。

SoC2の中でも最も廉価モデルとなる96EU版ではバス幅は64bitに引き下げられる見込みですが、VRAM容量についてはデスクトップ向けでは3GBなど半減する事は無いと見られています。恐らく6GB据え置きか、一部のコスト優先モデルでは4GBなどとなる可能性が高いようです。

発売時期について

Intel Arc Alchemistのレンダー画像が出現。発売は2022年Q2に延期に

発売時期は過去にMoore’s Law is Deadで取り上げられた時と同じように、ラップトップ向けモデルが2月下旬から3月にかけて登場し、デスクトップ版についてはその後の登場になるとの事です。IntelではArc Alchemistを2022年Q1(1月から3月)にリリースすると明言していますが、デスクトップ版に関しては2022年Q2(4月から6月)に発売する可能性が濃厚です。ただ、デスクトップ版の中でもIntelはハイエンドなSoC1から先にリリースをすると考えられており、今回紹介されたSoC2を搭載したモデルは2022年Q2の中でも最も遅い時期に登場となるかもしれません。

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エントリーモデルについては現在はNVIDIAのGTX 1650やGTX 1660がほぼ独占していますが、Navi24を搭載するRadeon RX 6500 XTやRadeon RX 6400が2022年Q1に登場し、IntelのArc Alchemistが2022年Q2に登場するという事で、エントリーモデルにおいてはそこそこの価格競争が発生するのではないかと考えられます。エントリーモデルについてはマイニングの餌食になる可能性はハイエンドモデルほど高くなく、売れ行きを左右するのは価格と言う側面もあるので、このArc AlchemistやRaedon RX 6500などをキッカケにグラフィックカード価格を押し下げて欲しい所です。

海外ではこんな状況でも自作PCを作る人はしっかりいますが、日本では市場が小さくグラフィックカードの価格が高騰している状況では敷居が高く新しいユーザーが全く入らない状況となってしまいます。この状態が長く続けば長期的に見ると良くないのは明らかなので、どのようになるのか注目です。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
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