2022年にリリース予定であるIntel製GPU、Arc Alchemistですがそのリファレンスデザインを採用するモデルに関する画像が出現しました。
リファレンスデザイン採用モデルの写真が出現
IntelではIntel Arc Alchemistと呼ばれるディスクリートグラフィックカードをモバイル向けとデスクトップ向けに2022年から投入を予定しています。そんなArc Alchemistについてリーク情報を取り扱うMoore’s Law is Deadがハイエンド版とローエンド版の2種類のグラフィックスカードの写真を入手して公開しています。また、デスクトップ向けモデルの発売時期についても最新情報が語られています。
ハイエンドモデル(512EU搭載モデル)では吹き抜け型のクーラーを採用
ハイエンド版である512EUを搭載したモデルでは、過去に出現したレンダー画像とほとんど同じ様なデザインになっています。
Intel Arc Alchemistのレンダー画像が出現。発売は2022年Q2に延期に
基本的なデザインとしては銀色の艶消し塗装が施された筐体を有しており、その中に2連のファンが搭載されています。ファンは9枚構成の薄型ファンで真ん中にはIntelのロゴが入れられています。裏面のPCBレイアウトとしては、基板本体はグラフィックカードよりも短い設計となっており、残りの部分にヒートシンクが突き出る吹き抜け型の冷却機構を搭載しています。
また、電源としてはPCIe 8pin+6pinの構成となっており過去に出現した情報やサンプル品とも合致しています。
エントリーモデルはレンダーが出現。短い基板レイアウトを採用
エントリー向けモデルについてはMLID氏が画像は入手しているとのことですが、リーク元を守るために画像を基にレンダーしたものになっています。
大きさはXe-LP時代に出現したモデルに酷似したサイズ感となっており、デザインとしてはハイエンドモデルを1連ファン化したかのようなデザインとなっています。搭載されている電源としてはPCI 6pinとなっています。また、外部出力としてはDisplay Portを3個とHDMIを1個の合計4個の出力を備えています。
Moore’s Law is Deadによると、このエントリーモデルとなるArc Alchemistでは高価になりつつあるエントリー帯のGTX 1650やGTX 1660に対して競争力のある価格設定をするとみられています。
エントリーモデル含めてQ1には間に合わず。ラップトップ向けはQ1の可能性大
Moore’s Law is Deadによると、ラップトップ向けに搭載されるArc Alchemistについては2022年Q1に登場する可能性が高いとの事。
一方で、デスクトップ向けのArc Alchemistについては、2022年Q1に間に合うかは微妙な状態で、ソースによると多くの人に一般的に販売されるのはQ2になる可能性が濃厚との事です。
GPUの価格高騰が鮮明に。Radeonは定価の2倍、GeForceは約1.9倍に
Arc Alchemistハイエンドモデルの実物写真ですが、レンダーに比べてファンなどが貧相では無くなっているので、デザインと言う面で見るとNVIDIAやAMDとは異なる雰囲気で良いと思います。エントリー向けモデルも、グラフィックカード自体が短いためMini-ITXなど小型PCには最適なデザインになっていると言えます。このエントリー向けArc Alchemistが3万円台を下回るようであれば、Intelは一気にエントリー向け市場で一定のシェアを取れるようになりそうですが、実際にどんな価格で販売されるのか注目です。
コメント
コメント一覧 (1件)
このタイプ吹き抜け型って呼称なんですね。
グラボの空冷方式の名前を何かしら呼んでるの初めて見ました。