Intelでは2022年上半期に中国限定でArc Alchemistグラフィックスカードを投入していますが、徐々にラインアップを拡充しており、モバイル向けには6月にArc A370M、夏以降にミドルレンジのA550MやハイエンドのA770Mが登場する予定となっていますが、このA550MとA770Mの3DMarkベンチマークスコアが初めて出現しました。
Intel Arc A550MとArc A770M
Intel Arc A770M and A550M finally enter testing stage, first 3DMark scores emerge – VideoCardz.com
Intelでは2022年6月頃よりArc Alchemist世代のディスクリートグラフィックスカードを徐々に市場投入をしており、モバイル向けに関しては6月にエントリーモデルのArc A370Mをリリース済みですが、今回は7月以降に登場が予定されているミドルレンジのArc A550MおよびハイエンドモデルとなるArc A770Mの3DMarkベンチマーク結果のリークが_rogame氏より登場しました。
Arc A770Mは3DMark最適化の結果、NVIDIA GeForce RTX 3070M並のスコアを達成だが・・・
今回、ミドルレンジのArc A550MとハイエンドのArc A770Mの3DMarkベンチマークが出現しました。Arc A550Mでは、ACM-G10 GPUを搭載し、16基のXeコアが有効化、動作クロックは900 MHzとなっています。
ベンチマークのグラフィックススコアは6017ptを記録しています。このスコアについてはGeForce RTX 3050並になっています。
ハイエンドとなるArc A770MでもGPUにはACM-G10を搭載していますが、こちらは32基のXeコアが有効化されており、動作クロックは1.65 GHzに設定されています。
そして、ベンチマークのグラフィックススコアにおいては13244ptを記録しています。
Arc A770Mのグラフィックススコア、13244ptと言うと、NVIDIA GeForce RTX 3070Mと同等レベルのスコアを記録はしています。ただ、このArc A550MとArc A770M共にAdvanced Performance Optimizationsと呼ばれる3DMarkなどベンチマークに特化したモードが有効化された状態で計測されており、デスクトップGPUのArc A380においては3DMarkではRadeon RX 6500 XTを超えるスコアを記録したものの、実際のゲーミング時は10~20%ほど低いパフォーマンスを記録していたことがありますので今回のArc A550MとArc A770Mについても実際のゲーミングパフォーマンスはもっと低いものになると見られています。
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Intel Arc Alchemistについては中国で既にエントリーモデルがデスクトップ向けやラップトップで搭載したモデルが出現し始めていますが、ミドルレンジより上位モデルに関しては情報がほとんど出ておらず、Intel公式発表にもあった夏以降発売というのも怪しい状況でしたが、ひとまずベンチマークが出現ということで発売は秒読み段階に来ているのかもしれません。
Arc Alchemistについては3DMarkに対してゲーミング時のパフォーマンスは大きく低下する傾向にありますので、Arc A550Mに関してはモバイル向けのRTX 3050並の3DMarkスコアですが、ゲーミング時のパフォーマンスに関してはGTX 1650 Ti並かもしれませんね。Arc A770Mもおそらくゲーミング時のパフォーマンスはRTX 3060 Mobile並ということですが、価格次第ではそこそこ競争力があるようにも思えます。
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