Intel製チップセットであるB460とH410ですが、在庫不足が顕在化しており2021年上半期にかけて一時的に値上がりする可能性が出てきているとの事です。
22nmで製造されたチップセットが対象。
Intel Chipset Shortage Is Real: Some Boards Could See Price Hikes | Tom’s Hardware
中国のテック系メディアのMyDriversによると、インテル製の22nmプロセスで製造されているB460とH410チップセットの在庫が不足しており、一時的な値上がりなどが2021年上半期にかけて行われる可能性が指摘されています。
実際に、マザーボードメーカーにはB460とH410チップセットの納入は12月末以降は途絶えており、ASUSやGIGABYTE、MSIなどは製品の出荷計画や価格について見直しをする見込みとの事です。また、ASRockやBiostarなどでは在庫の調整が出来ないほど在庫不足が顕在化しているとの事です。
一方で、14nmプロセスで製造されているZ490では、影響を受けているものの、値上がりや在庫不足が顕在化するほどではないとの事です。
500シリーズチップセットもB560とH510が品薄になる可能性
Z590などは14nmプロセスで製造される可能性が高く、今回の在庫不足の影響は限定的と見られています。一方でB560やH510については、400シリーズチップセットと同じく22nmプロセスで製造される可能性が高く、B460やH410と同じく供給が制限される可能性が高いとの事です。
今回の在庫不足の原因については、はっきりとした事は今回の記事からは判明していませんが、Intelはマザーボードメーカーに対して今後数か月間は生産量が限られるためB460やH410の発注を早めにすることを要請している模様です。そのため、この在庫不足については少なくとも2021年上半期中は続くと見られています。
2021年もテレワークなどで家庭用PCの需要が高い一方で、サーバー向けなどもステイホーム需要で伸びている模様です。そのため、2021年もCPUやGPUの需要が供給を下回る可能性は低く、突発的に在庫不足などが発生する可能性は高そうです。また、各パーツの値段も下がる事が無さそうですので新たに自作PCやパーツを買おうとする方には少なくとも2021年上半期までは厳しくなりそうです。
コメント