Google Pixel の性能向上アップデートでサーマルスロットリングが抑制。性能自体は変わらず

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Google Pixel の性能向上アップデートでサーマルスロットリングが抑制。性能自体は変わらず

Google Pixelシリーズに関しては最近のアップデートにてTensorチップセットを搭載するモデルを中心にGeekbench Vulkanスコアなどが大きく向上することが判明しましたが、この性能向上アップデートがゲーミングや写真編集などユーザーが使うアプリでも効果が発揮されるのかは明らかにされていませんでした。そうした疑問についてスマートフォンなどのレビューを行うJuan Bagnell氏がゲームや動画編集や写真編集などを通じて実環境でのパフォーマンス差があるのかを検証しています。

アップデートではGeekbench Vulkanスコアが60%以上向上すると言うケースもあり、ゲーミング性能が大きく向上するのではないかと期待されていましたが、Bagnell氏がWilerlessでフレームレートを計測したところ、アップデート前後で大きな違いはなかったとのことです。

CPUやエンコーダーなどを多用する動画編集ではGoogle Photoの動画編集ではPixel 9 Pro XLでは11%、Pixel 7 Proでは73%削減されるなど一定の効果は出ていますが、LumaFusionや音声編集の圧縮ファイルの操作であるRARLABなどのテストではほとんど性能が変わらないなど性能が上がるケースは少ないようです。

しかし、写真編集アプリのPhotoMate R3のバッチ処理テストではアップデート前後で性能はサーマルスロットリングが大幅に低減されていることが確認されており、Geekbencnで性能が向上したのは主にチップセットの電圧や動作クロックの調整により発熱が抑制されたことが原因の可能性がありそうです。

手持ちのTensor G3搭載のPixel 8で3DMark Wild Life Stress Testを実施したところ、Android 15の初期とQPR3へアップデート後ではピーク性能は変わらないものの、最低スコアは4457ポイントから40%向上の6239ポイントに向上し、本体温度も抑制できていることからチップセットの発熱が抑制され、サーマルスロットリング時のパフォーマンス向上が確認できています。

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ソース

Pixel Update! Did Performance REALLY Improve? | JuanBagnell

https://www.youtube.com/watch?v=P_jVVQY7arY

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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