Google Pixel 9a の完全スペックがリーク。4色展開で本体サイズは少し大型化

Google Pixel 9a の完全スペックがリーク。4色展開で本体サイズは少し大型化

Googleは2025年3月ごろを目途にPixel 9シリーズのエントリー向けスマートフォンとなるPixel 9aの発売を計画しており、すでに実機画像なども度々リークされている状態ですが、今回Pixel 9aの詳細スペック含めた情報がリークとして登場し、ハードウェア関係の情報がほぼすべて明らかになりました。

Android Headlinesが複数のソースから入手した情報によるとPixel 9aは以下の通りのスペックで登場するとのことです。

チップセットはTensor G4でメモリは8GBに据え置き。Add Meなど一部AI機能は使えず

Pixel 9aはほかのPixel 9シリーズと同様にチップセットはTensor G4を採用し、メモリはLPDDR5Xを8GB搭載する構成となります。チップセットに関しては名称こそPixel 9やPixel 9 Proと同じTensor G4ではありますが、パッケージングがより廉価で放熱性が悪いIPoPと呼ばれるものが採用されます。そのため、ピーク性能は同等レベルが期待できますが、ゲーミングなど持続的に負荷がかかる場面では上位モデルに比べて劣る可能性があります。また、メモリに関してはPixel 9ではGeminiなどAI処理を行うため12GBのメモリを搭載していましたが、Pixel 9aではコストダウンのために8GBと現行モデルと同等になります。そのためPixel 9やPixel 9 Proで使用できるAdd Meなどの機能は使えないと見られています。

カメラは画素数が下がり、暗所性能も低下？

メインカメラは48MPのサムスン製GN8カメラへ変更され、Pixel 8aのIMX 787の64MPカメラに対しては解像度が下がるほかセンサーサイズも1/1.73型センサーから1/2型センサーへダウングレードしています。一方で、レンズはf/1.89からf/1.7に変更されているためセンサーサイズ縮小に伴う暗所性能低下を若干カバーするようにはなっていますが、Pixel 8aより低下する可能性もあります。

超広角カメラはソニーのIMX712が採用されますが、画素数は13MPと現行と同様でf値もf/2.2とこちらも現行と同じです。また、フロント側カメラも変更はありません。

メインカメラはより明るいレンズを採用する一方で、画素数が下がるなど退化が見られますが、Pixel 9aでは背面カメラの出っ張りがかなり縮小されていますが、恐らくこのデザインを実現するためにカメラモジュールの変更が行われたものと考えられます。

バッテリーサイズは13%巨大化。充電速度は23Wに向上へ

Pixel 9aではバッテリーサイズが5100mAhとPixel 8aに比べて13%容量が増える見通しです。これによりバッテリー持続時間の延長が期待できます。また、大型バッテリーの搭載により充電時間が伸びることが懸念されますが、充電速度はPixel 8aの有線接続時、最大15Wから最大23Wに向上するため現行モデルとほぼ変わらない時間で満充電にすることが出来ます。

一方で、ワイアレス充電については現行同様に最大7.5Wと低めであり、Qi2充電にも対応しません。

本体サイズはわずかに大型化も、重さは軽く

Pixel 9aの本体サイズは154.7mm x 73.3mm x 8.9mm と現行Pixel 8aの152.1mm x 72.7mm x 8.9mmに対して縦横共に僅かながら大きくなっています。この原因はデザインのほか、画面サイズが6.1inchから6.285inchと大型化するなどの変更が加えられたためと見られています。

ただ、本体サイズの大型化に対して本体の重さはPixel 8aの188gから185.9gへ僅かながら軽量化が行われています。

カラーバリエーションは4色展開。価格は据え置きだが高価なモデルも存在

Pixel 9aのカラーバリエーションは黒色のObsidian、白色のPorcelainのほか、Pixel 9で投入されたピンク色のPeonyと新色となる青紫色のIrisの4色展開になります。

価格についてはアメリカでの販売価格は128GBのベースモデルが$499と言うことで現行Pixel 8aから据え置きになります。ただ、一部キャリア向けに登場する5G mmWaveに対応するモデルは$549で登場する予定です。なお、日本での販売価格は明らかになっていませんが、現行のPixel 8aは72,600円で$=145円相当と2024年12月13日時点の$=152円から大きく乖離しています。そのため、この為替水準が発売まで維持されるのであれば、日本では75,000~80,000円の間で販売されると考えられ、決して安いスマートフォンとは言えない価格での販売になると言えそうです。