Google Pixel 10 搭載の Tensor G5 はサムスン製も試作されていた可能性?

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Google Pixel 10 搭載の Tensor G5 はサムスン製も試作されていた可能性?

Googleは2025年8月末に次世代フラッグシップスマートフォンにあたるPixel 10シリーズの発売を予定しており、デザインなどは現行のPixel 9シリーズとほぼ同じになると言われています。しかし、スマートフォンの性能を決定づけるTensor G5チップセットは初代Tensorからパートナーでもあり製造ファウンドリーでもあったサムスンを捨て、TSMCに切り替えられることが明らかになっていますが、GoogleはどうやらTensor G5についてサムスンファウンドリーでの製造を検討していたようで、実際にサムスンで製造されたTensor G5がリークされたPixel 10 Proのプロトタイプに搭載されていたことが明らかになりました。

リーカーのJukanlosreve氏によると、情報筋からPixel 10のプロトタイプに搭載されているチップセットの画像を入手したとのことで、画像にはTensor G5を示す『G5』と言う刻印が行われています。ただ、チップセットを見るとサムスンを意味する『SEC』と言う刻印も行われていることからTensor G5がサムスンで試作品が製造されるなどGoogleとしてもサムスンファウンドリーは検討対象に入っていたことが明らかになっています。

実際に、韓国のDealsiteでもGoogleがTensor G5をサムスンで製造することを検討していたとのことですが、歩留まりを理由にTSMCで製造することが決まったことを明らかにしています。そのため、Googleも初期段階でサムスンを落としたと言う訳ではなく、試作品も作るなど採用に向けた検討は詳細まで詰められていたと見られていますが、その上でサムスンよりTSMCの方が優れていると言う結果になったと言えそうです。

サムスンはファウンドリー事業で苦戦が続いており、特に先端プロセスではAMDやNVIDIA、Qualcommなど大口顧客が少なく、そんな中でGoogleを失ったことは社内でも『衝撃』が走ったと報道されています。ただ幸い、同社の8nmプロセスがNintendo Switch 2のT239チップセット製造で採用されていることから大幅な赤字を垂れ流すと言う事態は回避できています。

ただ、GoogleのみならずQualcommやAMDもサムスンファウンドリーは検討対象に挙げられ、採用の噂も出るもののほぼ毎回採用には至らないことも多いため対策を施さなければTSMC一強になるのも時間の問題と考えられそうです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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    NVIDIA、Ampere世代の発熱…

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