Google Pixel 10 シリーズは Pixel 9 搭載のサムスンExynosモデムを流用へ

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Google Pixel 10 シリーズは Pixel 9 搭載のサムスンExynosモデムを流用へ

Googleは2025年8月28日に発売する次世代フラッグシップスマートフォンにあたるPixel 10シリーズで従来まではサムスンのExynosをベースに開発されていたTensor チップセットは完全独自開発に切り替えられ、製造ファウンドリーもTSMC 3nmに移行されるなど大幅な進化が見込まれています。

また、通信機能を担うモデムに関してもサムスンからMediaTekへ乗り換えられることが噂されるなどチップセットなど基幹部品の多くが刷新されることが予想されていましたが、どうやらGoogleはモデムについてMediaTekではなく、引き続きサムスン製モデムを使う可能性が明らかになりました。

GoogleのPixel 10シリーズでは内蔵チップセットには上述の通りGoogle完全独自開発のチップセットが搭載され、これらはTensor G5と名付けられることが明らかになっています。そして、このチップセット刷新に伴いGoogleは通信用モデムもサムスン製からMediaTek製に切り替えると見られていました。

しかし、数日前にGoogle Pixel 10 Proのプロトタイプがリークされた時に写されていたデバイス情報アプリ「DevCheck Pro」の表示からベースバンドのファームウェアバージョンには『G5400』と呼ばれる型番が表示されており、このことからPixel 9シリーズに採用されているサムスン製のExynos 5400モデムが引き続き採用されることが判明しています。

このExynos 5400モデムはPixel 9aを除くPixel 9シリーズに搭載されたモデムで、衛星通信機能なども備えています。また、Exynosモデムが抱えていた長年の弱点でもあった発熱や通信の不安定さも大きく改善されています。そのため、Googleとしてはリスクやコスト増を取ってMediaTek製モデムを採用するよりは、コストを抑えられ、開発期間を短縮でき、Googleとしてもノウハウを持っているExynos 5400を採用すると言う決定に至ったのかもしれません。

なお、このモデムに関してはあくまでプロトタイプモデルに搭載されているだけで、市販版ではMediaTekに切り替えられる可能性もまだ残されていますが、Exynos 5400の安定性や発熱に関しては市場では問題となっていないため仮にこのモデムをPixel 9シリーズから流用してもPixel 10シリーズの競争力に致命的な影響は与えないと考えられます。

ソース

Pixel 10 will still use an Exynos modem rather than MediaTek in Tensor G5, leak shows | 9to5Google

https://9to5google.com/2025/06/03/google-pixel-10-tensor-g5-exynos-modem-leak/

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