次期Google Pixelでは衛星経由の緊急通報サービスを導入する可能性
Appleでは2022年に投入したiPhone 14から衛星経由の緊急通報サービスを北米など一部地域で導入していますが、Googleが将来的に発売されるPixel 9など次世代Pixel向けに似たような衛星経由の緊急通報サービスを導入する可能性があることが新しいソフトウェアアップデートにより明らかになりました。
Adaptive Connectivity Servicesと言うアプリの最新バージョンにあたるp.2024.08にてSatellite SOSと呼ばれる衛星経由の緊急通報サービスに関する項目が追加されていることが明らかになったのですが、この設定画面を探ると機能説明に関して『あなたのPixelを利用して通信ができない環境下でも緊急通報が可能になります』と言うテキストが追加されています。
テキストではPixelと明記されているため、Googleも社内でPixel向けにテストしていると見られておりPixel 9など2024年中に発売される予定の次世代Pixelでは搭載される可能性はかなり高そうです。
Androidが衛星経由の緊急通報サービスに対応する可能性はQualcommのSnapdragon Satelliteと呼ばれるチップを開発していましたが、2023年末ごろに開発が頓挫したと言われています。しかし、Qualcommでは衛星通信が可能なモデムであるSnapdragon X80 5Gモデムを開発しているため、Pixelに限らず同モデムを搭載したAndroid端末全般で利用できるようになると言えそうです。
衛星経由の緊急通報サービスでは送信可能なデータ量に限りがあり、ショートメッセージしか使えないのですが、それでも例えば地震などで電波がつながらない状況では役に立つ機能であるのは確実です。ただ、残念ながらこの分野で先行しているApple iPhoneもこのサービスは日本ではまだ対応していませんが、能登半島地震など地震大国で津波などで電波塔が流されれば通信は不可能になるため、防災と言う意味でもこの衛星経由の緊急通報サービスが日本で導入されることを期待したいです。
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