Google Pixelシリーズの販売が停滞中。一方で単価が前年比36%増に

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Google Pixelシリーズの販売台数が2024年第1四半期は前年比より減少。一方で単価は前年比36%増に

GoogleのPixelシリーズはハードウェアスペックは競合のAndroidスマートフォンに対して劣っているものの、シンプルなデザインやAIやカメラ機能を武器に販売台数を拡大していました。特にこの中でPixel 8aなどミッドレンジのaシリーズは日本ではAndroidスマートフォンの中で好調な販売を記録していますが、全世界での販売台数を見てみると2024年第1四半期は少々苦戦しているようです。

Canalysがまとめているスマートフォンチップセットメーカー毎の出荷台数と総収益額をまとめた調査でGoogleのTensorを搭載するのはPixelのみのため、ここからPixelシリーズのおおまかな販売状況が把握できます。

その集計結果によるとPixelシリーズは2024年第1四半期には300万台の販売を記録したものの、これは前年比に比べてほぼ横ばいのほか、前四半期に対して33%の大幅減少という結果になっています。これはPixel 8シリーズだ2023年第4四半期に販売された事により大幅な販売増が記録されたことが原因と見られており、Pixelシリーズの実力としては前年比とほとんど変わらない売上で特に販売台数が拡大しているという兆候は無いようです。

しかし、販売単価は2024年第1四半期の総収益は前年比で36%もの大幅増加を記録しています。これはPixel 8 ProとPixel 8は先代のPixel 7 ProやPixel 7に対して$100、約10%程度の値上げが行われているものの、それ以上の売上増を記録しているためユーザーはPixel 7aやPixel 8より高価なPixel 8 Proなどのモデルを積極的に購入している兆候があるようです。

Googleでは今後PixelについてPixel 9シリーズでは4モデル体制にするほか、Pixelを開発する台湾の研究開発拠点の拡大、そしてTSMCファウンドリーを利用した完全独自チップセットの開発など攻勢を強めているのですが、今後どのように販売が推移するのか注目です。

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Pixelシリーズは日本や北米ではシェアを伸ばしているという情報もありますが、2024年第一四半期はPixelシリーズは既に新モデル登場後であり、競合のサムスンがGalaxyシリーズの新モデルを投入している事もあるため、前四半期に対しても販売台数が落ちてしまった可能性がありそうです。

ただ、前年比で見ると販売台数は横ばいの中で総収益は上がっているため、Pixel 7aなどミドルレンジモデル中心から徐々にPixel 8などハイエンドモデルが売れ始めているとも言えます。

今後、Pixelは本体サイズを小型化したハイエンドモデルのPixel 9 Proが投入されるほか、2025年にはPixelシリーズで長年弱点だったチップセットの性能にも手が加わるため、今後販売台数と共に収益面でもどのように推移するのか、またライバルのGalaxyなどのハイエンドスマートフォンとの競争にも注目です。

ソース

MOBILE PROCESSOR: HUAWEI SURPASSES GOOGLE IN UNITS SHIPPED | Gizchina

https://www.gizchina.com/2024/05/22/mobile-processor-huawei-surpasses-google-in-units-shipped/amp

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