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GeForce RTX 5000 シリーズの先代モデルからの性能向上率が判明。RTX 5090 以外は微妙な性能。

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GeForce RTX 5000 シリーズの先代モデルからの性能向上率が判明。RTX 5090 以外は微妙な性能。

NVIDIAはCES 2025でBlackwellアーキテクチャーを搭載するGeForce RTX 5000シリーズの内、最上位のRTX 5090からハイエンドのRTX 5080、アッパーミドルレンジのRTX 5070 TiとRTX 5070を発表しましたが、実際にゲームなどで発揮されるパフォーマンスについてはDLSS 4込みの性能を全面的に推しだしており、純粋なゲーミング性能に関しては謎に包まれていました。

しかし、NVIDIAがメディア向けに行った説明にてGeForce RTX 5090、RTX 5080、RTX 5070 TiとRTX 5070それぞれのDLSSなしでの性能などが明らかになりましたが、最上位モデルのRTX 5090を除くと先代のRTX 4000シリーズで見られたよりも低い性能の向上幅になっています。

GeForce RTX 5090はCUDAコアが先代のRTX 4090から33%増の21,760コアに増え、メモリも512-bitまでバス幅が拡大された上に、28GbpsのGDDR7を32GB搭載することで帯域幅が1.8 TB/sに迫るなど大幅なスペックアップが行われていますが、同グラフィックカードは先代のRTX 4090に対してDLSSなしかつレイトレーシングが有効化されたゲームではおおよそ30~33%の性能向上が見られるとのことです。この向上率はRTX 3090 TiからRTX 4090とほぼ同等レベルで、より4K解像度かつメモリー帯域をより多く使うようなゲームではさらなる性能向上が期待できるレベルに達しています。そのため、RTX 5090については消費者が期待した通りの性能を実現できていると言えそうです。

ただ、問題はハイエンドモデルとして期待されているGeForce RTX 5080です。このモデルはレビュー解禁日が1月30日の発売日に対して、定価販売モデルのみ前日の1月29日に設定され、定価以上で販売されるモデルは1月30日の発売と同時に解禁されるなど、性能に自信が無さそうな様子が伺えますが、NVIDIAが明らかにした性能として、DLSSなしかつレイトレーシングが有効化されたゲームではRTX 4080に対して約15%の性能向上に留まるとのことです。

この性能向上率はRTX 3080からRTX 4080で見られた35%近い向上に対して、大きく劣後しており性能が頭打ちになっている様子が伺えます。特に、RTX 5080ではCUDAコアはRTX 4080より11%増の10,752コアに増やされていますが、RTX 5090に比べるとコア数に1万コア以上の大きな差があります。また、メモリーも30GbpsのGDDR7を搭載することで帯域幅が960 GB/sに増えているものの16GBに据え置かれているため、RTX 4090並みの性能に迫るものの、メモリー面では劣るため高解像度でのゲーミングなど容量がボトルネックとなる可能性があります。

アッパーミドルレンジモデルとしてラインアップされるGeForce RTX 5070 TiとRTX 5070では先代モデルに対して約20%の性能向上が期待できることをNVIDIAは明らかにしています。この向上率はRTX 3070系からRTX 4070系で見られたものより10%程度低くなっており、こちらも性能が頭打ちになっている様子が伺えます。特にRTX 5070に関しては、RTX 4070 SUPERと比べると6%しか性能が上がっていないことにもなるため、DLSS 4が使えること以外あまり魅力がないグラフィックカードと言えます。

また、NVIDIAがCES 2025の発表会で「RTX 5070はRTX 4090相当の性能」と発言し話題になっていましたが、NVIDIAが明らかにした数字が正しければ、RTX 5070の性能はRTX 4070 Ti相当で、RTX 4090に対しては25%ほど劣る性能になります。

なお、AMDがまもなく発売するRDNA4アーキテクチャーを搭載するRadeon RX 9070 XTではラスタライズ性能でRTX 4080 SUPER相当、レイトレーシングではRTX 4070 Ti SUPER並みと言われているため総合的に言えばRTX 5070相当に対して若干優位と言えそうですので、NVIDIA製グラフィックカードにこだわりが無ければ、Radeon RX 9070 XTの性能を見てからRTX 5070系の購入は検討してみるのもいいかもしれません。

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ソース

Nvidia GeForce „Blackwell“: Neue Details und Benchmarks zu RTX 5090, 5080 & 5070 (Ti) | ComputerBase

https://www.computerbase.de/artikel/grafikkarten/geforce-rtx-5090-5080-5070-ti-5070-details.91036/

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
自作PC歴は10年以上、加えて経済やマーケティングなどの知識もあるため、これらを組み合わせて高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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コメント

コメント一覧 (5件)

  • 前から言ってるように同じアーキテクチャだからcudacoreと電力で殴らないと性能が出ない作りになってる
    5070程度が4090相当なはずもなく、かつての自社最高傑作である4090をエサに陥れるようなプロモーション方法がきっsyいからAMDも頑張ってほしい
    予想と寸分違わぬ性能増幅幅

  • インチキ性能ってだけじゃなく、値段爆発しすぎやん。
    最低ランクが旧TITAN価格って頭イカれとるで。

  • DLSS 4込みでRTX 4090相当という事だから別に詐欺じゃない。
    というかDLSS 4を含めるとRTX 4090超える部分も出て来ると思う。

  • 5080がメモリ24GBなら迷いはしないんだけどなぁ
    既にメモリ16GBでは物足りないゲームも出つつある状況だというのに

  • ベンチしかやってないとわからないんだろうけど
    RTX3070 vs RTX4070 でDLSS3対応ゲーム遊ぶと、ぶっちぎりでRTX4070なわけなんだし
    DLSS3がRTX4000系専用だったように、DLSS4がRTX5000系専用であるならば
    「DLSS 4が使えること以外あまり魅力がないグラフィックカード」なんて言葉でてこないでしょ

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