NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズの消費電力が判明。全モデル16pinに変更

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NVIDIA GeForce RTX 5000シリーズの暫定的な消費電力が判明。全モデル16pinに変更

NVIDIAでは2024年秋以降に次世代ディスクリートグラフィックスカードとしてBlackwellアーキテクチャを採用したGeForce RTX 5000シリーズの投入を計画していますが、今回このRTX 5000シリーズとして登場する各モデルの最大消費電力と見られる値が明らかになりました。

電源ユニットなどを販売するSeasonicがユーザー向けに最適な電源ユニットの容量を計算するサイトにて、GeForce RTX 5090からRTX 5050までのモデルが掲載されていることが発見され、各モデルの最大消費電力が割り出されました。各モデルの消費電力は以下の通りです。

スクロールできます
GPUTDP対RTX 4000シリーズ対RTX 3000シリーズ
GeForce RTX 5090500W+11% (+50W)+43% (+150W)
GeForce RTX 5080350W+9.3% (+30W)+9.3% (+30W)
GeForce RTX 5070220W+10% (+20W)0% (0W)
GeForce RTX 5060170W+6.2% (+10W)0% (0W)
GeForce RTX 5050100W-13% (-15W) 対RTX 4060+43% (+30W)

最上位モデルのGeForce RTX 5090はフラッグシップモデルとしてRTX 4090の後継モデルに位置づけられています。現在のリークでは、2万コアを超えるCUDAコアと3 GHzを超えるブーストクロックに設定されることから、TDPはRTX 4090から50W増の最大500Wに設定される見通しです。ただし、Founders Edition向けのGPUクーラーでは2スロット化され、RTX 5080とも共通になるという話もあるため、TDPが500Wというのはオーバークロックモデルを含めた最大値で、一般的なモデルは450Wか400Wと低めになる可能性もあります。

GeForce RTX 5080やRTX 5070、RTX 5060に関しては10~30Wの消費電力増加となっていますが、これもコア数増加や動作クロックの向上に伴うものです。現行モデルに比べて消費電力が増えていますが、RTX 5090ほど大きな増加ではなく、RTX 3000シリーズと比べると同等であるため、先代モデルからの乗り換え時に電源ユニットの容量を気にする必要はなく、グラフィックカードの価格さえ気にしなければ気軽に乗り換えられそうです。

注目されるのは最廉価モデルのGeForce RTX 5050です。50番台のモデルはRTX 3000シリーズのRTX 3050以来投入されていませんでしたが、RTX 5000シリーズでは久しぶりにエントリーモデルとして投入される可能性があります。ただし、RTX 3050では最大消費電力が外部電源不要の75Wに設定されていたのに対し、RTX 5050では100Wとなり、6ピン電源による電力供給が必要になるため、使い勝手が悪くなっています。

なお、これまでGeForce RTX 4070 SUPER以上のモデルでのみ投入されていた12V-2×6 (12VHPWR)電源コネクターですが、RTX 5000シリーズからはRTX 5050からRTX 5090すべてのモデルで12V-2×6 (12VHPWR)電源コネクターが採用される予定になっています。そのため、電源ユニットの買い替えまでは不要なものの、6pinや8pinのみ備える電源ユニットの場合は変換アダプターを使う事が必須となります。

Seasonicは電源ユニットメーカーとして大手であり、グラフィックカードを製造するAIBとの関係も深いとされています。そのため、自社製品の開発に必要な各モデルの消費電力情報を早期に入手している可能性が高く、今回の情報はある程度正確である可能性が高いと考えられます。ただし、GeForce RTX 5000シリーズはRTX 5090とRTX 5080が2024年秋以降、RTX 5070以下のモデルは2025年以降とまだ時間があり、コストや価格競争力、戦略などに応じて最終的な消費電力設定が変わる可能性があるため、あくまで参考情報として捉える必要があります。

コメント

NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズの最上位モデルであるRTX 5090では、CUDAコアが2万を超える可能性があるなど、消費電力の大幅増加が懸念されていましたが、現時点では+50Wで最大消費電力も500Wと高いですが、お蔵入りになったRTX TITANのような650Wや900Wといった常軌を逸したレベルにはなりません。また、RTX 5090以外のモデルでは消費電力が増えるものの、増加量はそれほど大きくなく、電源ユニットをわざわざ買い替える必要がある人は少ないと考えられます。

特にRTX 5060などのミドルレンジでは、消費電力を極限まで下げるよりも10~30Wほど上がっても性能を大きく上げてほしいという声もあるため、今回の+10WでRTX 4060に対してどれだけ性能が上がるのかが注目されます。

ソース

Wattage Calculator for Power Supplies | Seasonic

https://seasonic.com/wattage-calculator

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