NVIDIAでは2022年から2023年に発売するGeForce RTX 4000シリーズの内、ハイエンドモデルにあたるRTX 4080についてはTDPが420W程度、アッパーミドルレンジのRTX 4070についてはTDPが320Wと高い消費電力になると噂されていましたがNVIDIAは現実を見始めたようで消費電力を低めて発売する見込みのようです。
2023年以降に発売予定のGeForce RTX 4080とRTX 4070
NVIDIAでは2022年からGeForce RTX 4000シリーズの発売を予定しており、年内にはRTX 4090、2023年以降にはRTX 4080、RTX 4070と順次発売が予定されています。
このGeForce RTX 4000シリーズについては現行モデルに比べて全体的に消費電力が大きく上がるというリークが何度も登場しており、最上位モデルとなるRTX 4090では450Wと600Wモデルが、RTX 4080についてはTDPが420W、RTX 4070はTDPが320Wになると言われていました。
しかし、NVIDIAでは最上位モデルとなるRTX 4090はともかく、ある程度広い層が購入するRTX 4080とRTX 4070で消費電力を大幅に上げると商品性に影響する事に気付いたのかRTX 4080とRTX 4070に関しては当初出現したリークより消費電力が大きく下がる見込みのようです。
GeForce RTX 4080は現行と同じ320Wに。RTX 4070は現行より65W増の285Wに
We can expect RTX 4080 with 320W and RTX 4070 with 285W.
— kopite7kimi (@kopite7kimi) August 9, 2022
GPU関係のリークを扱うkopite7kimi氏によると、NVIDIAがGeForce RTX 4080およびRTX 4070の仕様を見直したようで、消費電力についてはRTX 4080が320W、RTX 4070が285W程度に抑えられる見込みとの事です。
現行のGeForce RTX 3080では消費電力が320Wという事でRTX 4080では消費電力が据え置かれる見込みになっていますが、RTX 4070に関しては現行のRTX 3070の220Wに対して65Wほど消費電力が増えるようです。
GeForce RTX 4080およびRTX 4070に関しては発売時期が良くて2023年初旬、最悪な場合2023年春以降に発売がされると言われるなどまだまだ先の製品となるため今後この消費電力については変動する可能性がありますが今回出現した値であれば今時点でRTX 3070を積んでいるユーザーでも電源を買い替える事なくグラフィックカードを買い替えられるレベルであるため、前回よりは現実的な値になっていると言えそうです。
GeForce RTX 4080やRTX 4070についてはRTX 4060に次ぐ普及帯モデルであるため消費電力については極力現行に近い値にしないとユーザーが買い控えをするまたは、グレードを下げてしまうなどのリスクがあります。もしこれがグラフィックカードが飛ぶように売れていた2021年台であれば「電源が買えないなら買わなくていいよ」と殿様商法も通用したかもしれません。ただ、NVIDIAではグラフィックカードの売上高が前年比で30%近く落ちており需要の急速な回復も見込めないため、消費電力を下げるなどして少しでも買い替えを促進したいという意図があるのかもしれません。
コメント
コメント一覧 (2件)
この場合4070が3090相当の性能は変わらずに消費電力のみ下がると見ていいのでしょうか…?
最大2.8 GHzで動作するってリークも出ていますのでそういう認識で正しいと思います