NVIDIA GeForce RTX 4070の売上は凄惨。一方でAMD Radeonが人気に?

この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

NVIDIAが2023年4月13日に発売したGeForce RTX 4070については、発売数日で値引きの話や果てには生産の一時停止など販売面で苦戦しているようですが、量販店や代理店など関係者からこのRTX 4070の悲惨な売り上げ状況が上がる一方で、AMDのRadeon RX 6000シリーズの売上が伸び始めているようです。

目次

NVIDIA GeForce RTX 4070はほとんど売れない。一方でRDNA 2搭載のRadeon RX 6000系GPUが売り上げを伸ばしている模様

AMD Zen 5 Strix Halo Leak: Killing Nvidia Laptops & MTL Adamantine! (+ RTX 4070 Sales Update) – YouTube

NVIDIAのGeForce RTX 4070については2023年4月13日に発売を開始したものの、発売数日後にはNVIDIAがAIBに対して値引きを行うために返金を行うというリーク情報が出たり、その後にはRTX 4070の生産を一時停止するなど販売面で相当苦戦している様子が発売から数日後に出る状況になっています。今回、Moore’s Law is Deadがアメリカやアジアの量販店や代理店からこのRTX 4070の販売状況について関係者から入手したようですが、かなり悲惨な状況である事が明らかになっています。

ソース①:カナダの代理店からの情報によると、RTX 4070の在庫はRTX 4080の2倍程度存在していますが、そこまで売れずほとんどが倉庫に眠った状態になっている。

ソース②:北米では4万台のRTX 4070が出荷されています。これはRTX 4080に対して1.5倍から2倍の出荷量に当たるとのことです。

ソース③:北米に拠点を構える量販店ではRTX 4070の在庫を持たないようにしていたが、RTX 4070の発売日に問い合わせを1件も受けなかった。

ソース④:RTX 4070については各店舗の要請によりいつでも出荷できる状態になっているが、要請が無いため物流センターにRTX 4070が大量に置かれた状態になっている。また、RTX 4070 Tiの売上も大きく落ちている一方で、AMDのRDNA 2系グラフィックスカードについては販売が伸びている状態。

ソース⑤:RTX 4070の発売日はRTX 4070 Tiに比べても発売日に並ぶ人が明らかに少なかった。また、期待外れの売上で今ではRTX 4070が入った箱が開けられずに大量に置かれている。

ソース⑥:RTX 4070の売上は悲惨そのもの。そもそもここ最近$500以上の価格のパーツは売れておらず、RTX 4000シリーズについてはより安い商品との交換をするための返品も増えている。一方で、Radeon RX 6000シリーズについては価格が安い事から人気が出ている。

GeForce RTX 4070についてはNVIDIA側もある程度の売上が見込めるとしてRTX 4080に対して最大2倍の出荷数としたが、結局蓋を開けて見ると発売日初日には少し売れただけで、その後は売り上げが続かず大量の在庫を抱えてしまっているケースが多いようです。NVIDIAがRTX 4070の生産を一時停止する話が出ていた点については、供給量が多かった割に売れていない事が大きく影響しているようです。

ドイツのMindfactoryでの売上数を記録しているTechEpiphany氏の集計によると、RTX 4070 Tiは初週で545台の売上を記録し、RTX 4070は初週で695台の売上を記録するなど数字だけで見るとまずまずな結果になっています。ただ、NVIDIAがRTX 4070を大量に供給していた事を考慮すると想定以上に売れていないとも言えそうです。また、この集計結果を見ると、AMDのRadeon RX 6000シリーズ系の売上数がRTX 4070 Ti発売週の1月初旬では合計1175台だったのに対して、4月中旬の結果では1490台と27%の伸びが記録されており、Moore’s Law is Deadで登場していた量販店や代理店からの情報と合致した結果が出ています。

AMDのRadeon RX 6000シリーズの売上が伸びている背景としては、AMDではここ最近、Radeon RX 6000シリーズについて値引き販売を行っており、特にRTX 4070発売週に売れているRadeon RX 6950 XTについては性能面ではRTX 4070より上でかつ、価格はRTX 4070の$599に対して$629とあまり値段が変わらない所まで値下げされている事が人気の理由のようです。

なお、日本ではRTX 4070の最安値が97,980円に設定されている一方で、Radeon RX 6950 XTは97,800円とRTX 4070より安い価格で販売されているため、もしこれからグラフィックスカードの購入を検討しており、レイトレーシング性能やDLSS 3.0には興味が無くラスタライズ性能を重視するのであれば、Radeon RX 6950 XTについて検討してみるのも良いかもしれません。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
プロフィールはこちら

コメント

コメント一覧 (4件)

  • アレが売れると本気で思ってたのか?
    舐めプにも程がある・・・

    大きく値下げしろよ
    2割くらいすれば話題になって完売すると思うよ
    1割程度だとインパクト全く無いからな

  • CUDAが要らない人には良い選択肢ですよねw
    RADEONもAIやCGなどで存在感が高まるとおもしろいのですがねえ

    • aiイラストに興味がなければぼったくりな値段やからね

    • 一般向けにはフレームレート水増しくらいしかAI推論コアの使い道ないからいらんのよね

コメントする

目次