中国向け GeForce RTX 5090DD のスペックが判明。GDDR7を24GB搭載に縮小へ

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中国向け GeForce RTX 5090DD のスペックが判明。GDDR7を24GB搭載に縮小へ

NVIDIAの最上位グラフィックカードであるGeForce RTX 5090を発売していますが、同グラフィックカードについてはアメリカの先端半導体規制により中国へは輸出が出来ていません。そのため、NVIDIAはこの規制に対応するためにFP4処理を無効化したGeForce RTX 5090Dを中国専用モデルとして発売していましたが、トランプ政権にてこの半導体規制をさらに強化、結果的にこのRTX 5090Dは2025年4月頃から発売が中止されている状況になっています。

ただ、NVIDIAは中国市場は利益のためにかなり重要視していることが決算発表などでも度々表明していますが、この中国市場向けに新しい半導体規制に対応した『GeForce RTX 5090DD』の開発を進めていることが5月ぐらいから明らかになっていますが、今回このRTX 5090DDの詳細なスペック情報がリークとして登場しました。

Kopite7kimi氏によるとGeForce RTX 5090DDでは一般国で販売されているRTX 5090および先代のRTX 5090Dと同じくCUDAコアは21,760コア搭載する一方で、VRAM仕様は大きく変更される見込みで、28GbpsのGDDR7を384-bitで搭載し、容量は32GBから24GBに、帯域幅は1.8 TB/sから1.3 TB/s程度に引き下げられる見通しです。ただ、消費電力は575Wに据え置かれるとのことですので、GDDR7モジュールが4枚減った分、GPU側へ電力が供給されると考えられ、動作クロックなどはRTX 5090やRTX 5090Dの最大2.4 GHzから引き上げられる可能性があるようです。

スクロールできます
グラフィックスカード
モデル
GeForce RTX 5090DDGeForce RTX 5090DGeForce RTX 5090
内蔵GPUGB202GB202GB202
CUDAコア数21,76021,76021,760
ベース クロック不明2.02 GHz2.02 GHz
ブースト クロック不明2.41 GHz2.41 GHz
VRAM仕様28Gbps GDDR728Gbps GDDR728Gbps GDDR7
VRAM容量24GB32GB32GB
バス幅384-bit512-bit512-bit
帯域幅1.34 TB/s1.79 TB/s1.79 TB/s
TDP575W575W575W

CUDAコア数などは中国向けのRTX 5090DもRTX 5090DDも一般国向けのRTX 5090と同じになっていますが、FP4処理が中国向けでは無効化されています。これによりAI処理性能が大きく低下していますが、ゲーミング性能には影響がでないようになっています。しかし、今回のRTX 5090DDではVRAMが24GBに減るほか、バス幅も384-bitに減り帯域幅も1.34 TB/sに減っていることから特に高解像度設定におけるゲーミング性能に影響を及ぼすことが考えられています。

なお、このRTX 5090DDは7月中には発売されると見られていますが、数か月間販売が停止されていたことから一時的にNVIDIAはRTX 5090DDの増産を行う可能性があり、それに伴い一般国向けのRTX 5090の生産量が減る可能性があります。そのため、値段が下がり始めているRTX 5090も日本などでも一時的に価格が上がる可能性も考えられます。ですので、もし直近でRTX 5090の購入を考えている場合は価格動向に注視することをお勧めします。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
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