GeForce RTX 5090 で電源コネクターの溶融問題の解決を明言
2025年1月30日に発売予定のGeForce RTX 5090ではCUDAコアが21,760コア、GDDR7メモリを32GB搭載する高スペックモデルになっていますが、このスペック向上に伴い消費電力は先代のRTX 4090で設定されていた450Wから575Wと大きく増加しています。この消費電力の増加に伴い懸念されるのが、RTX 4090の発売後に多発した12VHPWR (12V-2×6)コネクターの溶損問題ですが、NVIDIAが韓国で開催したイベントのQ&Aセッションにてこのコネクターの溶損問題について心配する必要が全くないことを明らかにしています。
質問: RTX 4000シリーズでは従来の12+4ピンに変わる新しいコネクタを採用しましたが、とりわけRTX 4090でコネクタが過熱、溶けてしまう事例が多発しました。RTX 5090では同じ問題は起きないのでしょうか?
回答: RTX 5000シリーズでそのような事象が起きる可能性は極めて低いと考えています。当時の問題に対処すべくコネクタにいくつか改良を加えましたし、2年の時間を経て、もはやこの問題は解決済みと認識しています。
初期のGeForce RTX 4090に搭載されていた12VHPWRではGPU側または電源ケーブル側のコネクターが溶損する問題が多発していましたが、この問題はケーブルが非常に硬く、配線の仕方によってはコネクターを完全接続することが困難な状況となっていました。その結果、コネクターが半勘合状態となり、コネクターピンの抵抗値が大きく増え、異常発熱からの溶損が発生していました。
そのため、PCI Express規格を定める業界団体、PCI-SIGは12VHPWRに替わる規格として『12V-2×6』を新たに策定し、NVIDIA製グラフィックカードにも搭載され始めています。この12V-2×6ではコネクターが半勘合状態では電力が流れない仕組みの強化に加え、信頼性の向上も行われており実際にコネクターを半刺し状態で定格を超える640Wの電力を長時間流しても溶損に繋がる温度まで上昇することが無くなっています。
GeForce RTX 5000シリーズではこの新しい12V-2×6をRTX 5090含めてすべてのモデルに搭載しているため、NVIDIAとしてはもう溶損問題が発生しないという回答に繋がっていると考えられ、実際に信頼性も向上させていると考えられますが、レビューでは瞬間最大的に消費電力が900Wに達することや、コネクター温度が60℃に達するなど高い消費電力を背景にコネクターへかかる負荷も大きく増えています。そのため、例えNVIDIA側がコネクターへの改良を加えているとはいえ、12V-2×6コネクターの半勘合や極度な曲げ、ほかケーブルとの干渉では発煙や溶損に繋がるリスクは当然ながらあるため、RTX 5090に限らずグラフィックカードを搭載する際にはコネクターの接続状況や配線状況を確認することは重要と言えます。
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