Palitが2スロットの GeForce RTX 5090 を開発中。Founders Editionと同じ基板を使用?

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Palitが2スロットの GeForce RTX 5090 を開発中。Founders Editionと同じ基板を使用?

NVIDIAが自ら製造・販売するGeForce RTX 5090 Founders Editionは、長さ304mm、幅137mm、そして厚みが2スロットサイズという、ハイエンドモデルとしては比較的小さなサイズに収められています。一方で、各AIB(Add-in-Board)パートナーが販売するカスタムモデルは、長さこそ30cm前後でFounders Editionに近いものの、カード幅は140mmを超え、スロット厚も3スロット以上を占有する大型モデルがほとんどです。そのため、SFF(Small Form Factor)などの小型PCケースに搭載できるRTX 5090は、日本国内では正規販売されていないFounders Editionを除くと、実質的に選択肢がない状況でした。

しかし、ドスパラなどで製品が取り扱われているAIBメーカーの一つであるPalitが、現在開催中のComputex 2025において、GeForce RTX 5090 Founders Editionと非常によく似た構造とサイズを持つ「GeForce RTX 5090 Tornado」と呼ばれるコンセプトモデルを展示しました。これにより、将来的にはこのコンパクトなGeForce RTX 5090が市販される可能性が出てきたようです。

展示された「GeForce RTX 5090 Tornado」の詳細はまだ明らかにされていません。しかし、その構造はGeForce RTX 5090 Founders Editionと酷似しており、GPUなどを搭載したメイン基板が中央に配置され、DisplayPortなどの映像出力端子やPCI Expressインターフェースはドーターボード(別基板)に実装するという構成で、メイン基板の左右にはエアフローが通り抜ける「吹き抜け構造」のヒートシンクが取り付けられているなど、Founders Editionとほぼ同じ設計思想が見て取れます。さらに、12V-2×6電源コネクターもFounders Edition同様にカードに対して垂直に近い角度で搭載されている点からも、内部の基板設計はFounders Editionのものをベースにし、外装やヒートシンクの一部をPalitが独自にカスタマイズしたモデルである可能性が高いと考えられます。

なお、この「GeForce RTX 5090 Tornado」は現時点ではあくまでコンセプトモデルであり、市販化が確定したわけではありません。しかし、ハイエンドグラフィックスカードが大型化する傾向にある一方で、NVIDIA自身も「SFF Ready」といったガイドラインを設けるなど、小型フォームファクターPCへの対応を推進する姿勢を見せています。そのため、仮に市販される場合、GeForce RTX 5090 Founders Editionよりも高価になる可能性はありますが、入手しやすい供給量で登場すればAIBパートナー製の製品としては非常に珍しいコンパクトなRTX 5090となり、大きな人気を集めることは間違いないと考えられます。また、SFF PCユーザーをはじめ、小型なRTX 5090は多くのゲーマーがその登場を期待していると言え、ぜひとも製品化に漕ぎ着けてほしいところです。

ソース

Computex 2025: Palit’s Metal RTX 5090 Concept Needs to Happen | KitGuru

https://www.youtube.com/watch?v=Zg_ACPwrOKk

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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