GeForce RTX 5070 Ti も定価レベルにまで値下がり。ほぼすべてのモデルで価格が正常化
NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズは発売当初、供給不足も相まって抽選販売が中心となり、実売価格はメーカー希望小売価格(定価)を大幅に上回る状態が数ヶ月間続いていました。しかし4月に入ると、最上位のRTX 5090を除き、多くのモデルで在庫状況が改善し一般販売が始まりました。それでも価格は高止まりしていましたが、5月に入ってRTX 5080やRTX 5070の価格が大きく下落したのに続き、アッパーミドルレンジモデルにあたる『GeForce RTX 5070 Ti』についても、大幅に値下げされたモデルが登場していることが確認されました。
GeForce RTX 5070 Tiは、上位モデルRTX 5080と同じGB203 GPUダイの一部CUDAコアを無効化(8960コア)して使用しています。このため、RTX 5080よりも歩留まりの低いGPUダイを活用できる一方、GPUダイ自体は共通であるため、比較的高コストになりやすい製品とされています。実際、定価148,800円に対し、2025年2月20日の発売以降しばらくはオーバークロック(OC)モデルが中心で、実売価格も定価を10%以上上回る17万円近い価格で推移していました。

しかし、5月に入ってから定格モデルの販売も行われ始めており、その中でドスパラが販売するPalit製GeForce RTX 5070 Ti Gaming Pro V1 16GBは149,800円と定価に近い価格で販売が行われています。
このRTX 5070 Tiの価格下落により、GeForce RTX 5000シリーズは最上位のRTX 5090を除き、主要モデルの最安値がほぼ定価レベルまで落ち着いてきたことになります。2025年初頭の混乱した状況と比較すると、グラフィックスカード市場はかなり正常な状態に近づいたと言えるでしょう。

ただし、5月3日時点では他のGeForce RTX 5070 Tiのモデルを見ると、多くは依然として16万円を超える価格で販売されており、今回確認されたPalit製モデルの価格は際立って安価な状況です。
なお、GeForce RTX 5070 Tiの性能は先代のRTX 4070 Ti SUPERに対して平均8%程度向上しているのですが、RTX 4070 Ti SUPERは2024年中旬頃には約13万円で販売されていたことを考えると約15万円と言う定価で販売されていてもコストパフォーマンスは高いと言えず、割高な状態と言えます。
ただ、今回の値下げにより他のAIB製モデルも値下げが行われるなど価格競争に発展することが期待されている一方で、RTX 4070 Ti SUPERが現役だった当時に比べて物価が高騰していることやDLSS 4など追加機能もあるため、ここからさらに大幅な値下がりには期待できないかもしれません。ですので、もしRTX 5070 Tiの購入を考えていた人は他のAIB製モデルのRTX 5070 Tiの値下げも期待されますので、価格動向に注視しながら、近いタイミングで購入を検討してみてもいいかもしれません。
コメント
コメント一覧 (2件)
この前ドスパラ行ったらASUS PRIME-RTX5070TI-O16Gが159,800円してた。
某国の関税等で今後どうなるか分からんから、腹を括って今のうちに買った。
何でこの状態でrx9070xt買わんのww
rtxとか現状めちゃめちゃ不安定だしパッチのたびに画質がバグる様な代物w