NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti は128-bitで16GBのVRAMに。RTX 5060 は8GBで確定
NVIDIAは2025年1月開催のCES 2025でデスクトップ向けの次世代グラフィックスカードにあたるGeForce RTX 5000シリーズを発表を予定しています。そんなRTX 5000シリーズについては発売が近いRTX 5090からRTX 5070まではCUDAコア数やVRAM容量などがリークされていましたが、2025年3月以降に登場すると言われているミドルレンジモデルのRTX 5060 TiおよびRTX 5060のVRAM容量についてリークが登場しました。
wccftechが独自の業界筋から得た情報によると、RTX 5060 TiはRTX 5000シリーズのGPUの中では下から2番目に位置するGB206 GPUを採用し、RTX 4060 Tiと同じくメモリーバス幅は128-bitを維持する見込みとのことです。ただ、VRAM容量は16GBを標準搭載するほか、28Gbps動作のGDDR7を搭載するためRTX 4060 Tiに対して帯域幅は55%増となり、RTX 4070に迫る448 GB/sを発揮すると見られています。
このVRAM容量の拡大により、レイトレーシングを活用したAAAタイトルなどではより快適に動作すると考えられるほか、今後数年間に渡って使ってもVRAM容量がボトルネックとなり買い替えを余儀なくされるという事態は防げると言えそうです。
一方で、ミドルレンジモデルとして期待されているGeForce RTX 5060についてはRTX 5060 Tiと同じくGB206 GPUを採用し、バス幅も128-bitになります。ただ、RTX 5060 Tiとの違いはVRAM容量が最大8GBに据え置かれる見通しで、最近発売されたArc B580の12GBや2025年1月に発売されるArc B570の10GBをも下回る、エントリーレベル相当のVRAM容量に抑えられる見通しです。
現行のRTX 4060ではVRAM容量が8GBであるほか、バス幅128-bitに17GbpsのGDDR6を採用しているため、帯域幅は272 GB/sと非常に狭く、VRAM容量の小ささと相まって現行のAAAタイトルをプレイする分にはいいですが、数年間現役で使うには少々心細い仕様であります。これが、RTX 5060ではGDDR7化されることで帯域幅が448 GB/sに大幅向上するため、1080pのみならず1440pでも快適なプレイが可能なタイトルが増えると言えます。
しかし、VRAM容量は相変わらず8GBと少ないため、レイトレーシングなどVRAMを大量に使うゲームではボトルネックになることは確実で、価格次第ですが、2025年に登場するミドルレンジモデルとしては少々バランスが悪いグラフィックスカードになりそうです。
NVIDIA GeForce RTX 5060 Ti Gets 16 GB VRAM, RTX 5060 GPU Sticks With 8 GB GDDR7 Memory | wccftech
https://wccftech.com/nvidia-geforce-rtx-5060-ti-16-gb-vram-rtx-5060-gpu-8-gb-gddr7-memory
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