GeForce RTX 5000シリーズの供給が削減へ。AI GPU向けに生産ラインを割当?

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GeForce RTX 5000シリーズの供給が削減へ。AI GPU向けに生産ラインを割当?

NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズに関しては1月に発売されたGeForce RTX 5090から3月に発売されたRTX 5070まで供給量が多いとは言えず、発売後も多くの国で在庫切れが数週間以上続いたほか、供給不足により販売価格が定価から10~20%も高値で維持されるなど異常な状態が続いていました。

ただ、4月以降に発売されたRTX 5060 TiやRTX 5060は供給量が安定し、品薄傾向だったRTX 5090をはじめとする他のグラフィックカードの供給も安定し入手性が改善、それに伴い市場での販売価格も定価を下回る水準にまで下がるなどグラフィックカード市場は一気に正常化しました。

しかし、このグラフィックカード供給についてNVIDIAは近いうちにGeForce RTX 5000シリーズの減産に踏み切る可能性が出てきていることが明らかになりました。

中国の博板堂にリークされた情報によると、NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズに関してはRTX 5090からRTX 5060まで発売済みで、生産状況も安定しているようですが、NVIDIAの収益源であるGB200については生産があまり安定していない状況とのことです。また、NVIDIAの次世代AI向けGPUであるGB300 GPUも5月以降に生産予定で、2025年末の量産体制に向けて準備が進められていますが、これらの状況を踏まえて現在、GeForce RTX 5000シリーズ向けGPUを生産している生産ラインのウェハーの一部がAI GPUであるGB200やGB300向けに割り当てられる計画が出てきているようです。

そのため、NVIDIAはGeForce RTX 5000シリーズ全般の出荷量を削減する見込みで、少なくとも中国での供給量は5月と比べて20~30%と大きく減少する予定とのことです。

GPUダイグラフィックカード
GB202 GPUGeForce RTX 5090
GB203 GPUGeForce RTX 5080 / RTX 5070 Ti
GB205 GPUGeForce RTX 5070
GB206 GPUGeForce RTX 5060 Ti / RTX 5060

GeForce RTX 5000シリーズとして発売されているグラフィックカードは4つのGPUダイを搭載する製品がラインアップされていますが、この中でGB202 GPUやGB 203 GPUなどはダイサイズが大きいことからウェハーから取れるGPUダイの数が小さく、生産ラインの一部がAI GPUに明け渡され、減産処置を受けた場合、その影響は大きくなると考えられ、再び極度な品薄や価格の大幅高騰などの影響を受ける可能性があります。一方で、GeForce RTX 5070以下の製品ではGPUダイが小さいことや、発売当初の生産ボリュームがかなり大きかったことから、仮に減産処置を受けたとしてもすぐに影響が出る可能性はあまりないですが、供給量が減れば値上がりなどの可能性が考えられます。

なお、GeForce RTX 5000シリーズに関しては5月初め頃にも値上がりするのではないかと言う噂も出ていた一方で、GeForce RTX 5000シリーズ全般の販売価格は下落傾向など今後の価格動向が予想しにくい状況になっています。ただ、このように供給面そして価格面に悪影響を与える話は複数出ているのは事実であるため、特に僅かな価格変動でも大きな値上げに繋がりやすいGeForce RTX 5090やRTX 5080などの購入を検討している人は早めに購入に踏み切った方がいいかもしれません。

ソース

重要提示:6月RTX50系列供货量比5月被减少 | 博板堂

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (5件)

  • ゲーム用の製品が売れていないなら、その分AI用にチップを回すわな。
    (そしてRTX6000シリーズはトランプ関税の分を上乗せされて、さらにやる気がない仕様と価格とドライバーでリリースされるまでがテンプレ)

  • 2年間売るはずの物が半年経たずに終わり
    もうグラボ撤退でいいわ
    AMDとIntelで十分

  • AIはCUDA必須のものが多いから、売れる方へ軸足を切った感じなんだろうな。
    IntelかAMDがOpenCL対応のAIリリースして普及に努めると状況が変わるかも。

  • 5000世代を最後にまともなゲーミングGPUは最後かな
    トランプ関税やら米国内生産切り替えやらの影響をモロに受ける次世代の6000世代は本格的に終わる

  • 前世代のRTX4000シリーズも売れ行きが悪くてAI製品に方向転換していたし、結局は二の舞ってことですかね?
    そうなると、NVIDIAは前回の失敗を反省してなかったと捉えられてしまいますね。

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