GeForce RTX 5090 はVRで強め? RTX 4090より2.5倍高い性能を発揮する場面も
NVIDIAが2025年1月30日に発売したGeForce RTX 5090は限られた出荷量、そして現時点で入手できる最高性能のグラフィックカードであることから1000倍を超える倍率の抽選が行われるなど高い需要を誇るグラフィックカードになっています。ただ、発売前に行われたレビューでは先代のRTX 4090に対してゲーミング時の性能は20%程度の向上に留まるなどRTX 3090 TiからRTX 4090で見られた60%を超える性能向上に比べるとかなり低い性能向上となっていました。
しかし、このRTX 5090をVRなどで使用するとRTX 4090に比べて2倍以上のパフォーマンスを発揮できることがYoutuberによるレビューで明らかになりました。
GeForce RTX 5090は750mm2という超巨大なGPUダイを持つGB202 GPUを搭載しており、CUDAコアは21760コア、VRAMは28Gbps動作のGDDR7を32GB搭載し、バス幅は512-bitで帯域幅は1.8 TB/sを超えています。これはRTX 4090と比べるとCUDAコア数は33%増、帯域幅は1.8倍増とスペック上は大幅な性能向上が見られていますが、一般的なゲーミングではCUDAコアが増えた分だけしか性能は上がっておらず、帯域幅が拡大された効果はイマイチ表れていませんでした。
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Meta Quest 3でSkyrim VRをプレイするというテストではVirtualDesktopでGodlikeという高画質設定で片目3072×3216解像度に設定した状態ではRTX 4090が平均約80FPSに対してRTX 5090は99FPSと24%向上という結果に留まっています。しかし、この差は解像度を引き上げると徐々に顕著に表れ始め、4344×4548に引き上げると向上幅は35%に拡大、5320×5568解像度では48%と大幅な向上を記録しています。
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Red Matter 2においても帯域幅がVRの性能に効いていると考えられる結果になっており、4344×4548解像度まではRTX 5090はRTX 4090に対して5%しか高い性能を出せていませんでした。しかし、5320×5568解像度では71%、6144×6432解像度では252%とRTX 5090が持つ1.8TB/sという帯域幅が性能に大きく影響する結果になっています。
ただ、この結果で気を付けなければいけないのが、Meta Quest3の最高画質設定でも解像度は3072×3216で、RTX 4090より大幅に高い性能が発揮できるのは5320×5568以上と現在販売されているVRヘッドセットには過剰とも言える解像度で、Meta Quest3などを使っているユーザーでも多くのユーザーはRTX 4090からRTX 5090に乗り換えても見違えるような違いを感じることは難しいと言えそうです。
RTX 5090 vs 4090 Quest 3 Virtual Reality Performance Review | Massive Gains for High Res PCVR | Omniwhatever
コメント
コメント一覧 (2件)
あとはMSRPで市場に潤沢に出回っていればいいんだけどね。特に在庫がないのは商品として致命的すぎる欠点。
VRAMが必要なVR用に本気で購入を考えていたけれど、待てども入手方法が転売しかないのは流石に馬鹿馬鹿しくなった。
4000番台を早期に生産切るからハイエンドが根こそぎ在庫切れだし、もう完全に難民だわ……。
そもそも、90クラス使うVRユーザーがQuestだけとか無いよ。
普通は、ハイエンドVR機材使うと思う。