中国専用のGeForce RTX 5090 D v2は8月12日に発売。日本での価格影響に注視
NVIDIAは、米国の先端半導体輸出規制に対応した中国市場専用モデルとして「GeForce RTX 5090 D」を2025年1月30日に発売しました。しかし、その後の規制強化により、同モデルは一時的に販売停止に追い込まれていました。
この状況の中、NVIDIAは米国政府との交渉を経て規制の緩和を取り付け、製品の再販が可能になったと見られていました。そして今回、NVIDIAは最新の規制に準拠した新モデル「GeForce RTX 5090 D v2」を、2025年8月12日に発売する旨を各AIB(アドインボードパートナー)メーカーに通知したことが明らかになりました。
グラフィックスカード モデル | GeForce RTX 5090DD | GeForce RTX 5090D | GeForce RTX 5090 |
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内蔵GPU | GB202 | GB202 | GB202 |
CUDAコア数 | 21,760 | 21,760 | 21,760 |
ベース クロック | 不明 | 2.02 GHz | 2.02 GHz |
ブースト クロック | 不明 | 2.41 GHz | 2.41 GHz |
VRAM仕様 | 28Gbps GDDR7 | 28Gbps GDDR7 | 28Gbps GDDR7 |
VRAM容量 | 24GB | 32GB | 32GB |
バス幅 | 384-bit | 512-bit | 512-bit |
帯域幅 | 1.34 TB/s | 1.79 TB/s | 1.79 TB/s |
TDP | 575W | 575W | 575W |
GeForce RTX 5090 D v2はオリジナルのGeForce RTX 5090や先代の中国専用モデルのRTX 5090 Dのバス幅512-bitとGDDR7を32GB搭載に対して、バス幅は384-bit、VRAM容量は24GBと25%縮小されることで確定のようです。これにより帯域幅も1.8TB/sから1.34 TB/sへ大きく減少することになります。
ただし、このVRAMや帯域幅の性能低下で影響を受けるのは主にAIワークロードだけで、GeForce RTX 5090 D v2の使用用途であるゲーミング性能はVRAM容量がボトルネックとならない限り、RTX 5090 DやRTX 5090と同等になると見られています。しかし、それでもVRAMが32GBから24GBに減るなど明確なスペックダウンではあるため、RTX 5090 Dに対して価格を引き下げるなど価格面での調整も期待されます。
なお、NVIDIAはアメリカが中国に強いる半導体輸出規制に一定の見通しが立ったことからGeForce RTX 5090 D v2に加え、サーバー・データセンター向けにRTX 5090と同じGB202 GPU、そしてGDDR7を使うB20やB30 GPU、RTX PRO 6000Dなどを順次投入すると見られているため、今後この動きが日本など中国以外のグラフィックカード市場の供給や価格面どのような影響を与えるのか注目を集めそうです。
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