RTX 5090で報告されたコンデンサ破裂が今度はRTX 5070で発生
NVIDIAのGeForce RTX 5000シリーズを巡っては、8月下旬にPNY製GeForce RTX 5090のコンデンサが破裂し、ヒートシンクが変形すると言う故障が報告されていましたが、この報告からたった数日で今度はPNY製のGeForce RTX 5070のコンデンサが破裂すると言う報告が海外のRedditで報告され、同社グラフィクスカードの製造上の不具合が疑われる事態になっています。
ゲーム中に「大きな破裂音」でコンデンサが吹き飛ぶ
RedditユーザーのWujushu氏によるとPNY製のGeForce RTX 5070を使ってMarvel Rivalsをプレイ中に突然PCから大きな破裂音がするとともにそのあと焦げ臭い臭いがしたためPC内部を確認したところ、グラフィクスカード上のコンデンサが1つが浮き上がっているのを発見したとのことです。

投稿された写真ではI/Oポート近くのVRM電源供給システムの一部であるコンデンサが、根本から破裂している様子が確認できます。ただ、コンデンサが破裂した後もグラフィクスカード自体は動作し続けていたとのことですが、発火などを恐れ、すぐに使用をやめ保証申請の手続きを開始したとのことです。
品質または設計に問題がある可能性も?
GeForce RTX 5090 のコンデンサが破裂する事例が発生。散発的に発生中
数日前のGeForce RTX 5090の事例では、コンデンサがヒートシンクに接触していた可能性など、設計上の問題が指摘されました。一方、今回のRTX 5070ではコンデンサとヒートシンクの間に空間が確保されているように見えるなど、状況は異なります。
このため、PNYが使用しているコンデンサそのものの品質、あるいは製造過程におけるはんだ付け不良など、品質管理(QA)上の問題があった可能性も考えられます。
現時点では、破裂したRTX 5090およびRTX 5070がいつごろ購入された個体なのかは不明です。特定ロットに限定された不具合なのか、より広範囲に及ぶ設計・品質上の問題なのか、そしてPNYが何らかの発表やリコールに踏み切るのか――続報が待たれます。PNY製カードのユーザーは、念のため今後の案内に注目しておくとよいでしょう。
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