NVIDIAのGeForce RTX 4090については2022年10月に発売が開始された際に欧州ではメーカー希望小売価格が€1949に設定されていましたが、ここ最近の需要後退を受けてかRTX 4090の販売価格が欧州では最大9%ほど低下している他、日本では更に大幅となる13%近い価格下落が確認されているようです。
NVIDIA GeForce RTX 4090の価格が大きく下落中。定価に対して欧州では9%、日本では13%下落
NVIDIAが2022年10月に発売を開始した最上位グラフィックカードであるGeForce RTX 4090は前世代の最上位モデルであったRTX 3090 Tiを大きく上回る性能でありながら、価格がたったの$100、日本円では1.5万円の値上げに留まった事から性能を重視するユーザーの間では人気で、発売から間もない頃は一時的に入手が困難となっていました。しかし、発売から半年以上経過した2023年5月現在では既に性能を求めるユーザーの多くは買い替え済みで、新たなユーザーにとっては米ドルで$1500、日本円では25万円を超える価格であることから販売数は芳しくないものと見られています。
この販売数減少を受けて、欧州や日本ではRTX 4090の価格が大きく下落し始めているようです。
GeForce RTX 4090については発売当初は最安モデルが298,000円と非常に高価なモデルでしたが、2023年に入ると値段は徐々に下落し、2023年4月20日現在は発売当初より約10%安い、264,800円での販売が行われていました。しかし5月3日時点ではさらに下落が進み、発売当初より13%安い、259,800円にまで値下げが行われての販売となっています。値引き幅だけで言うと3.82万円となっておりハイエンドな2TB NVMe SSDが1枚かRTX 4090に対応する1000W対応電源ユニットが買えてしまいそうな値引きになっています。
欧州でもRTX 4090の価格が下落中。5月時点では定価に対して9.2%安く
欧州では各国で税制や販売代理店などが異なる事から販売価格が若干違いますが、最もマーケット的に大きいドイツではRTX 4090の販売価格は発売当初は€1769に設定されていました。しかし、この価格は2023年に入ってからは低下の一途をたどっており、2月には-4.6%、3月には-6.7%でした。
そして、5月に入ると販売価格は定価に対して-9.2%にあたる€1644での販売が行われており、発売当初に比べて€300も安くなっています。
NVIDIAではRTX 4090やRTX 4080に関しては製造コストの問題か、商品戦略上の問題かは不明ですが、値引きに対しては消極的でしたが、景気後退やインフレなどの影響で世界共通でユーザーの多くは娯楽品であるPCパーツに数十万円ものお金をかけにくい状態になっています。そのため、販売店側では収益を減らしてでも値引きを行って在庫をさばこうという動きになってきており、今回の様な値引き販売が行われ始めていると見られています。
コメント
コメント一覧 (5件)
発売されてから値段下がるって、家電でも自動車でも当たり前なんだけど。
コロナ等々で、ここ数年がおかしかっただけ。
故意にインフレ起こそうとしたって人間は神様にはなれない。価格は市場原理で決まる。
ニーズに合ってないものは売れない。
昔は
「グラボに5万!!!!こんなの買うヤツ居るの?」
とか言ってたんだが、あの頃に戻るべき。
そしてソレは
「ミドルロー以上は発売されてない」
って自分に言い聞かせるだけで実現できるのだが、
個人的にはやっぱり高性能に目が向いちゃうよね。
結局ユーザーが買わなくなったら発売されなくなるんだけど
そのままグラボ冬の時代に突入しそうで、何だか怖いわ
インフレ抑制で金回りが悪くなってるのが原因で安くなってるのか
ただ海外は利上げ中だから売れないんだろうな
企業やスタジオ、研究室などから需要がありそうな4090が値下げということはよっぽどなのかな?
下側のグラボの値段をブランドを守るために死んでも値段下げようとしないで爆死しただけでしょ
1650と1660と3050と3060の値段がモデルによるが
ほぼ同じ1000円も値段変わらない時代が1年以上
在庫あまりしてても続いた
しかもモデルによっては3060より高い下位モデルもあったしな
下が渋滞してる間に上を上げる方向に行ったが人間の財布にも限界はある
上を買う人の数は実際にはそれほどでもなかったというだけ
転売ヤーに爆死に近い気がするわ