NVIDIAでは2022年10月末にGeForce RTX 3060 TiをGDDR6からGDDR6Xへアップグレードしたバージョンを追加発売しましたが、どうやらNVIDIAではこのRTX 3060 Tiについて全モデルGDDR6X化を行う見込みで、GDDR6モデルはフェードアウトする見込みのようです。
NVIDIA GeForce RTX 3060 TiのGDDR6X版が主流に。GDDR6は販売終了へ
NVIDIAでは2020年12月2日にアッパーミドルレンジ帯のグラフィックカードのGeForce RTX 3060 Tiを発売し、仕様面ではeForce RTX 3070と同じGA104 GPUを搭載し、CUDAコアは4864基、VRAMには14Gbpsの速度で動作するGDDR6が8GBでバス幅256-bitで接続されるなどコストパフォーマンスの高いモデルとして比較的人気モデルとなっています。
NVIDIAではこのRTX 3060 Tiについて発売から2年が経過しようとしていますが、後継モデルとなるRTX 4060 TiやRTX 4060については2023年夏以降に発売が計画されているため、RTX 3060 Tiに搭載されているVRAMをGDDR6からGDDR6Xにアップデートしたモデルを2022年10月27日に発表をしました。
このGDDR6XにアップデートしたRTX 3060 TiはGDDR6モデルの追加モデルとして発表が行われ、2モデル共に併売されるとの事でしたが、中国のMyDriversがAIBから入手した情報によると、NVIDIAやAIB各社ではRTX 3060 TiのGDDR6版の販売を徐々にフェードアウトさせ、RTX 3060 Ti全モデルをGDDR6X化にする計画のようです。
RTX 3060 TiのGDDR6版とGDDR6X版ではVRAMの速度が14Gbpsから19Gbps、帯域幅も448GB/sから608GB/sへ向上しており、性能面でも7~10%程度向上すると見られています。一方で、販売価格は現時点ではGDDR6とGDDR6X版とで差が無いようで、ユーザーにとってはメリットのある対応と言えそうです。
GeForce RTX 3060 Tiは6万円台で1440p程度のゲーミングであれば快適にプレイできるコストパフォーマンスの高いグラフィックカードになっていますが、価格が据え置きでGDDR6X化されれば更にパフォーマンスが上がりIntel Arc A770やRadeon RX 6650 XTなどに対して高い競争力を持てると考えられます。
ただ、NVIDIAとしてはRTX 3060 Tiのメモリーモジュールを上位のRTX 3070 TiやRTX 4080含めて共通化しコストの削減するという事も念頭に入れた対応とも見られています。
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