NVIDIAのGeForce RTX 3060 Tiについてはコストパフォーマンスが高い事からRTX 3000シリーズの中では比較的人気が高いモデルとなっていましたが、このRTX 3060 Tiについて後継となるRTX 4060 Tiが5月24日に発売される事から間もなく生産が終了される見込みのようです。
NVIDIA GeForce RTX 3060 Tiが生産終了へ。RTX 4060 TiやRTX 4060との競合を避けるため?
NVIDIAのGeForce RTX 3060 Tiは2020年12月2日に発売が開始されたアッパーミドルレンジ帯のグラフィックスカードになっています。このRTX 3060 TiではRTX 3070に搭載されているGA104 GPUを搭載し、4864基のCUDAコアと、14 Gbpsで動作するGDDR6を8GB搭載し、バス幅は256-bitとなっており性能は比較的高いグラフィックスカードになっていますが、価格は5万円台後半で販売されるなどコストパフォーマンス面で優れており、人気も高いグラフィックスカードになっています。
そんなGeForce RTX 3060 Tiですが、2023年5月24日から発売されるGeForce RTX 4060 Tiの登場に伴いまもなく生産が終了される見通しとなっているようです。
消息称英伟达 RTX 3060 Ti 显卡进入停产阶段 – IT之家 (ithome.com)
BoardChannelに書き込まれた情報によると、NVIDIAは5月5日付で各社AIBに対してGeForce RTX 3060 Tiの生産を5月中に終了する事を通知したようで、 各社に対して在庫を一掃するように要請をしているようです。ただ、RTX 3060 Tiについては供給も多かったことから在庫がすべて一掃されるには最低でも数ヶ月程度の時間が必要となるようです。
RTX 3060 Tiが生産終了となる理由については明らかで、RTX 4060 Tiの登場が迫っているからです。ただ、NVIDIAではRTX 4090やRTX 4080が発売された後も数か月間はRTX 3090やRTX 3080を生産し続けていた事から生産終了となるペースはかなり早いと言えます。これについては恐らくRTX 4060 Tiについては仕様を見る限りでは精々RTX 3070並みで、帯域幅だけ見るとRTX 3050並みとあまり性能が高いグラフィックスカードになるとは言えません。一方で価格についてはRTX 4070が9万円で販売されている事を考えると7万円ぐらいで販売される可能性が高く、RTX 3060 Tiの5万円後半に比べると非常に高価であるため一部ユーザーは価格の安さからRTX 3060 Tiへ流れてしまう可能性があります。そのため、NVIDIAとしてはRTX 3060 Tiの在庫を可能な限り早く一掃させ、より高価なRTX 4060 TiやRTX 4060へユーザー層をシフトさせたいという意図がありそうです。
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