NVIDIAでは2020年10月頃にGeForce RTX 3000シリーズをリリースし既に1年が経とうとしていますが、今後NVIDIAは2022年第一四半期までにGeForce RTX 3000 Superシリーズそして、同じ年の10月頃にGeForce RTX 4000シリーズの投入を計画しているようです。
NVIDIAの製品発売サイクルについて
NVIDIAでは2018年9月に発売したTuringアーキテクチャーを搭載するGeForce RTX 2000シリーズからRTX 3000シリーズ発表まで、新アーキテクチャを導入した翌年を目途にコア数や動作クロック、VRAM容量を引き上げ、性能を若干向上させるリフレッシュ版、その翌年(2年毎)に新アーキテクチャを採用し性能を大幅に向上させたGPUを発売するという流れになっていますが、どうやらNVIDIAは今後もこの流れを極力維持する模様で2022年*初旬を目途にRTX 3000 Superシリーズを、そしてその同じ年の10月頃に新アーキテクチャであるAda Lovelace採用のGeForce RTX 4000シリーズを発売する事がリークされました。
*半導体不足などで1年以上経過してしまっているようです。
NVIDIA、AMDの各社新製品投入実績/予定
*右にスクロールできます
メーカー | 2018年 | 2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
NVIDIA 新製品投入実績/予定 |
Turing |
Turing Refresh |
Ampere |
ー | Q1:Ampere Refresh RTX 3000 Super 10月:Ada Lovelace RTX 4000 |
AMD 新製品投入実績/予定 |
GCN Gen5 Radeon VII |
RDNA Radeon RX 5000 |
RDNA2 Radeon RX 6000 |
ー |
RDNA 3 |
GeForce RTX 3000 Superシリーズ(Ampere Refresh)は2022年初旬
I’m sure laptop RTX Super is early next year
— Greymon55 (@greymon55) September 8, 2021
まず、最も発売が近いGeForce RTX 3000 Superについて。Greymon55氏やRedGamingTechによると、GeForce RTX 3000 Superシリーズは2022年の初旬に登場するとの事です。登場するモデルはラップトップ向けとデスクトップ向けになり、RedGamingTechによるとCES 2022にて発表が行われるとの事です。CES2022では、IntelがAlder Lake-Sの定格モデルやモバイル向けCPUやArc Alchemist GPUの発表を行い、AMDはRyzen 3D V-Cache搭載CPUやRembrandt CPUの発表をすると見られており、NVIDIAも話題性のために何かしらの新製品の発表をするものと見られています。
なお、過去の情報では2021年中に発売される予定と言われていますが、恐らく半導体不足やGeForce RTX 3080 TiやRTX 3070 Tiの発売が大幅に遅れ、そこからあまり期間が空いていないため2021年内から2022年初旬に移動した可能性があります。
GeForce RTX 3000 Superでは、GA102とGA104の間を埋めるGA103 GPUが新たに投入されると見られています。このGA103は主にモバイル向けGPUをターゲットにした製品となる可能性が高いですが、デスクトップ向けとして登場する可能性もあります。
また、GA102やGA104、GA106など既に発売されているGPUを搭載するモデルでは、無効化されていたコアを有効化したり、GPUやVRAMをより高クロックまたはVRAM容量を増量する事でパフォーマンスを若干向上させたモデルが登場すると見られています。例えばGeForce RTX 3090 Superに関してはGA102を採用し、CUDAコアは10752基になり、VRAM速度は21Gbpsに高速化される見込みとなっています。(TDPも400Wに増えますが・・・)
GeForce RTX 3090 Superの一部仕様判明。TDPは400W超えに
GeForce RTX 4000 (Ada Lovelace)は2022年10月登場予定。RDNA 3も?
I’m not talking specifically about Nvidia, I’m just talking about the next-gen.😳
— Greymon55 (@greymon55) September 9, 2021
Ampereアーキテクチャーを採用したグラフィックカードは2020年9月に登場しましたが、その約2年後にあたる2022年10月頃を目途にNVIDIAは新アーキテクチャであるAda Lovelaceを採用したGeForce RTX 4000を発売する見込みとGreymon55氏が指摘しています。これは、GeForce RTX 3000 Superシリーズが登場してから1年以内に発売という事になります。
なお、Greymon55氏は『次世代GPUは10月に発売』と言う事に関して補足として『NVIDIAだけの話では無く、次世代GPUについて』とツイートしており、恐らくAMDもNVIDIAのGeForce RTX 4000シリーズ発売に合わせて、10月にRDNA 3を搭載するRadeon RX 7000シリーズと投入する可能性があるとの事です。
AMD Ryzen 7000にはデスクトップ向けにも4基のCUを搭載。1.1 GHzで動作。
GeForce RTX 3000 Superシリーズについては、新アーキテクチャーを採用するGeForce RTX 4000シリーズとの間隔が狭いため、あまり多くのモデルは登場しないと考えられます。既にGeForce RTX 3000シリーズはRTX 3090>RTX 3080Ti>RTX 3080>RTX 3070 Ti>RTX 3070>RTX 3060 Ti>RTX 3060とラインアップ的隙間が無い状態で、唯一あるとしたらGeForce RTX 3090 Tiと他のラインアップの隙間より性能差が大きいGeForce RTX 3070 TiとRTX 3080の間ぐらいしかないように見えます。AMDがRTX 3000 Superに対抗するようなリフレッシュモデルをRadeon RX 6000シリーズで出す見込みは無いため、このSuperモデルの存在意義は個人的にはよくわかりません。
GeForce RTX 4000やRadeon RX 7000などの次世代GPUですが、両モデル共に2022年10月頃の発売を目指して開発は進められているようです。既にRadeon RX 7000の最上位モデルにあたるNavi31は7月時点で『間もなくテープアウト』と言われており、GeForce RTX 4000も2022年中頃には量産開始と囁かれている事から、スケジュール的に両モデル共に2022年10月頃発売と言うのは十分考えられると言えます。