GeForce RTX 3000シリーズGPUの供給不足によって、NVIDIAは旧世代のGeForce RTX 2060の供給を増やすなどの措置をしていましたが、NVIDIAはその供給を半減し、RTX 3000シリーズの供給を近々増やす目途が立ったと台湾のテック系サイトで報じられています。
RTX 3000シリーズの供給が増える見通し
2021年に入り、グラフィックスカードの在庫不足が深刻化した際に、NVIDIAは前世代のモデルにあたるGeForce RTX 2060とGTX 16XX系GPUの供給を増やしましたが、マイニングや転売屋の存在によってゲーマーなどの手に渡る事はあまりありませんでした。しかし、CMPやLHRシリーズの登場や仮想通貨市場とマイニング市場が落ち着き始めている事から、NVIDIAは旧来のGPUの生産量を削減し、最新鋭のGeForce RTX 3000シリーズの供給を増やす計画が台湾のテック系サイトであるIT Homeに掲載されています。
6月からRTX 2060の供給は半減。RTX 3000シリーズの供給は安定化へ
NVIDIAはRTX 2060の供給量は半減されるとAIBなどに伝えており、6月から既に半減されているとの事です。これにより、AIBなどでグラフィックスカードを製造するためのキャパシティーに空きが生じ、GeForce RTX3000シリーズの生産に割り当てられる見通しになっています。GTX16シリーズなどはまだ供給量が削減されていませんが、数か月以内にRTX 2060と同じく供給量が大きく減らされるとの事です。
これらの対応によって2021年の後半にかけてGeForce RTX 3000シリーズの供給や価格については徐々に正常化に向かうと考えられています。
6月に入り始めてからGeForce RTX 3080やRTX 3070など4月、5月には全く在庫が無かったグラフィックスカードが大量に入荷され始めており、ネットショップなどではまだ売り切れの商品が多いものの、店頭には置かれているという状況が発生し始めています。6/12に名古屋のTSUKUMOに行った際にはショーケースの中に入りきらなかったRTX 3070 TiやRTX 3080が大量に置かれていました。
日本では、元々PCゲーム人口が少ないことからGeForce RTX 3080が登場した去年秋頃も週末には数点在庫が置かれている状況となっていましたが、恐らく今後はまた店頭に行けば買えるレベルにまで落ち着くのではと考えられます。また、価格が今は異常に高い状況となっていますが、AIBからの供給量が増えれば価格は下がっていくと考えられるのでBF2042など最新GPUが必要となる秋頃までには多くの人がグラフィックスカードを普通の価格で買える状況に戻ってる可能性は高そうです。
いやいや在庫ありすぎだろw#RTX3070Ti pic.twitter.com/MiUUjSHKSm
— Kaz / GAZ:Log (@gazlog_blog) June 12, 2021
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