GDDR6版GeForce RTX 4070のパッケージ画像が登場。よく見ないとGDDR6X版との区別が困難に
NVIDIAではGDDR6X不足に伴い、GeForce RTX 4070に20 Gbpsで動作するGDDR6を搭載したダウングレード版のGeForce RTX 4070を発売すると噂されていましたが、VideocardzがこのGDDR6を搭載するGALAX製のGeForce RTX 4070のパッケージ画像を入手し、このダウングレード版の存在が事実であることが判明すると同時に、GDDR6X版に対してパッケージから区別することが難しい仕様になっている事が明らかになりました。
このダウングレード版のGeForce RTX 4070の仕様は現行のGDDR6X版と同じく、GPUコアはAD104 GPUを搭載し、CUDAコアも5888コアを搭載しています。また、メモリーも容量は12GBのままで、バス幅も192-bit据え置きになっています。しかし、冒頭の通りメモリー仕様が21Gbpsで動作するGDDR6Xから20 Gbpsで動作するGDDR6にダウングレードされるため、帯域幅も504 GB/sから5%低下となる480 GB/sに抑えられています。
帯域幅に関しては、高解像度でプレイする際に重要であるため、このダウングレードによりこのような環境下では若干性能が落ちる可能性がありますが、CUDAコア数が減っている訳でもないので性能の低減は一応は最小限に抑えられていると言えそうです。
消費者としては価格が大きく変わらないのであればGDDR6X版を買っておきたいところですが、今回明らかになったGALAX製のGeForce RTX 4070 OC 2Xと呼ばれるモデルはモデル名がGDDR6X版と全く同じ他、パッケージに関してもメモリー容量は記載されているものの、メモリーの種類までは書かれていないためGDDR6X版なのかダウングレードされたGDDR6版なのか判別する方法は品番を見るなど限られていると言えそうです。
このGALAX製GeForce RTX 4070は日本では玄人志向ブランドで販売されていますが、日本で販売する際にはメモリー仕様などを記載したシールが追加で貼られているケースがあるため、見分けるのは比較的容易かもしれません。ですので、これらのグラフィックカードが市場に出回ると考えられる9月以降にGeForce RTX 4070を買う際には箱全体を見渡して、GDDR6XかGDDR6のどちらが仕様表に記載されているかを確認してから買ったほうが良いかもしれません。
NVIDIAのGeForce RTX 4070 GDDR6版ではメモリー速度がGDDR6でありながら20 Gbps品を使うなど、可能な限りGDDR6Xに寄せた仕様だったため現行RTX 4070を置き換えるモデルになるのではないかと心配していましたが、製品名やパッケージなどを現行品と同じままにしていることからおそらく置き換える方向で進めているのかもしれません。そのため、今後入荷されるRTX 4070についてはGDDR6版がデフォルトになり、GDDR6X版は徐々に市場からフェードアウトする可能性がありますので直近でRTX 4070の購入を考えている人は、夏のセールを狙って買ったほうが良いと言えます。
Exclusive: GALAX GeForce RTX 4070 GDDR6 has been pictured, features AD104-251 GPU | Videocardz
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