ゲーミングモニターについては2016年以来、出荷数が増加の一途を辿っていたのですが2022年はインフレなどが原因で大幅な落ち込みが記録されたようです。しかし、2023年以降は再び需要が戻ってくる可能性が出ているようです。
ゲーミングモニターの需要が2022年は減少も、2023年以降は急速に回復へ
Gaming Monitor Demand Fell in 2022, but Analysts Predict Quick Rebound | Tom’s Hardware
ゲーミングモニターについてはここ最近、PCゲームの普及に伴い出荷台数を伸ばしていたようで、調査会社のトレンドフォースによると2016年以降、60 Hzを超えるリフレッシュレートを持つゲーミングモニターの出荷台数は右肩上がりで伸びていたようです。しかし、2022年の出荷台数に関しては各国で記録されているインフレやPC需要の先食いなどが原因で2021年と比較して13%出荷台数が減少したようです。
しかし、この出荷台数の減少から一転して2023年には2022年比で出荷台数が5%増える見込みであることが予測されているようです。
2022年のゲーミングモニター市場に関しては、モニターの種類や性能別では、VAモニターが51%を占め、次いでIPSディスプレイが43.4%、テレビ画面が5%でした。一方、人気が高まっているOLEDモニターは、2022年の出荷数のわずか0.6%に過ぎませんでした。性能面では165〜180 Hzのリフレッシュレートを持つモニターが人気で51.9%のシェアを持っています。そのほかに、120〜160 Hzのスクリーンは32.5%、100 Hzは3.9%、200 Hz以上は11.7%と言う結果になっているようです。
2023年にゲーミングモニター市場が回復に向かう背景は3つほどあるようで、1つ目にはPC用モニターを作る各社メーカーが75 Hzだったものを100 Hzに引き上げることで低価格なままより快適なモニターへの乗り換えを促しているとのことです。また、インターネットカフェが多い中国ではコロナによる制限が解除されており、これらのカフェでゲーミングモニターを新たに購入する動きが出て来ると見られています。また、他にe-Sportsが世界的にも認知され始めており、ゲームがより身近な存在としてユーザーベースが増えている事もゲーミングモニター市場が活況に向かう要因とされているようです。
なお、ゲーミングモニターの種類や性能に関しては2023年にはOLEDモニターのシェアが2倍以上に増えると予測しているようです。ただ、2倍に増えたとしてもシェアとしては1.6%ほどでまだまだ主力は液晶となるようです。ただ、液晶に関しては視野角が狭いが安価なVAから、価格低下により人気がIPSに移行する可能性が出ているようです。また、安価なモニターで設定されている75 Hzは多くが100 Hzに置き換えられ、120~160 Hzのモニターに関しては価格的に大きく差が無い165~180 Hzモニターに人気が集中していくものと見られています。
コメント