AMD Ryzen 7 9800X3D の偽物も登場。見分け方は基板の色?

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AMD Ryzen 7 9800X3D の偽物も登場。見分け方は基板の色?

AMDのRyzen 7 9800X3Dは2024年11月に発売されて以来、非常に高い人気から世界各国で入手困難な状況が続いており、定価に対して2倍近い価格で転売なども行われている状況ですが、この高い人気を逆手に取った偽物のRyzen 7 9800X3Dが出現していることが明らかになりました。

Ryzen 7 9800X3Dの前世代モデルにあたるRyzen 7 7800X3Dでも精巧に作られた偽物が流通しており、実際にドイツなどでは被害に遭ったユーザーも報告されていましたが、Ryzen 7 9800X3Dについても偽物と疑っていない限り、あまり気付けないような精巧な偽物が出回り始めていることがChiphellにリークされている資料で明らかにされています。

この資料はAMDと提携している不具合品の検査を行う企業が発行する資料と見られていますが、顧客より「CPUが正常に起動しない」と言う不具合から修理要望を受けたRyzen 7 9800X3Dに関する修理受付とその対応について記載されています。

この資料によると、このRyzen 7 9800X3Dは正規品とは異なる点が複数あるとのことで、CPUの左下に記載されている基板番号(①)が偽物には32546と書かれている一方で、本物のRyzen 9000では33050と言う数字が書かれているとのことで、基板自体はRyzen 7000シリーズのものが使われているとのことです。ただ、この基板番号は例えばヤフオクなど個人売買プラットフォームでは判別が困難ですが、多くのユーザーが気付きやすい点としては基板の色(②)が偽物は濃い緑色に対して、本物のRyzen 7 9800X3Dは青に近い緑色の基板が備わっています。また、IHSの間に見えるセラミックコンデンサの配置も偽物は基板の際まで配置されているなどの違いがあるとのことです。

偽物のRyzenについては多くが旧世代のRyzen CPUを安値で仕入れ、それらの刻印を新しいCPUのものに書き換えるという手口が一般的に取られていますが、今回のRyzen 7 9800X3Dも同様の手口が使われているのですが、多くの消費者はCPUの基板やIHSだけ見て判別することは困難と言えます。そのため、特にRyzen 7 9800X3DやRyzen 7 7800X3Dなど人気のCPUについては可能な限り量販店など信頼度が高いところから入手するなど消費者としても自己防衛に努める必要がありそうです。特に中古品などを探す際はヤフオクやメルカリなど個人売買プラットフォームを使うケースも一般的ですが、このように偽物が出回り始めていることを考えると実店舗で扱っている中古品を探した方が安心と言えそうです。

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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コメント

コメント一覧 (1件)

  • 画像を見ると基板番号よりチップ抵抗の配置が全然違うのがまず目につきますが、これを目印にしたら駄目なんですかね?ロットで違ったりするとか?

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