サムスン Galaxy S24などに搭載されるExynos 2400のベンチマーク登場。Snapdragon 8 Gen 2やApple A16 Bionicを超える性能を発揮
サムスンでは2023年に発売されたGalaxy S23以前では自社開発のExynosシリーズを一部モデルで採用していました。しかし、一般的にこのExynosは性能はSnapdragonに比べると劣っている他、発熱も大きい事からあまり好かれていなかったSoCになっています。そのため、Galaxy S23では結局Snapdragon 8 Gen 2のみ搭載する形になっていますが、2024年に発売されるGalaxy S24およびS24+の北米以外で販売されるモデルではExynos 2400が搭載される計画と言われています。
今回そんなExynos 2400のGeekbenchベンチマーク結果が初めて登場しましたが、非常に高いパフォーマンスを発揮する可能性がありそうです。
Geekbench上に掲載されたのはSM-S926Bと呼ばれる端末ですが、Revegnus氏によるとこれはExynos 2400のベンチマークとの事です。
Geekbench上で記録されている仕様としては、合計10コアを搭載しており、プライムコアは1コア(Cortex-X4)、動作クロックが異なる高性能コアが3+2コア(Cortex-A720)、高効率コアが4コア(Cortex-A520)搭載されています。
そんなExynos 2400のベンチマークスコアはシングルコアが2067pt、マルチコアが6520ptを記録しています。
Exynos 2200ではシングルコアが1400pt台、マルチコアが3500pt台であったため、シングルコアは約1.5倍、マルチコアは約1.86倍と大幅な向上を記録しています。また、お蔵入りとなりGoogle Pixel 8シリーズでされているExynos 2300ベースのTensor G3はシングルコアが約1800pt、マルチコアが約4500ptであり、
現行のGalaxy S23 Ultraに搭載されているSnapdragon 8 Gen 2に対してはシングルコアは1881ptで10%のリード、マルチコアでは5000ptで30%リードを記録しています。
Apple系デバイスと比べるとシングルコアは2020年に投入されたA14 Bionic並みですが、マルチコアはiPhone 15にも搭載されているA16 Bionic並みの性能を記録しており非常に高い性能と言えます。
なお、Galaxy S24 Ultraに搭載予定のSnapdragon 8 Gen 3はシングルコアが2300pt台、マルチコアが7300pt台と言う事でシングルコア、マルチコア共に10%程度劣っていますが、性能としては十分高く差も10%と小さい事から一部地域で販売されるGalaxy S24でExynos 2400が搭載される事を悲観する必要はないレベルに仕上がっています。
Exynos 2400ではサムスンの改良版4nmファウンドリーで製造が行われる予定になっており、性能面ではかなり期待が持てる出来になっています。ただし、冷却面でGalaxy S24ではベイパーチャンバーなどは使われないとも言われているため、サーマルスロットリングなどが頻発しないかが心配ですが、この辺りは上手く調整してくれる事に期待したいです。
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