AMD 96コアEPYC 9654のベンチマーク出現。LN2冷却のTR 5955WX並の性能

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AMDではZen 4 CPUを96コア搭載するサーバー・データーセンター向けEPYC 9004 Genoaシリーズを発売していますが、今回このなかで最上位モデルとなるEPYC Genoa 9654のベンチマークが登場しました。

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世界最速CPU、EPYC Genoa 9654のCinebenchベンチマーク登場。デフォルトでLN2冷却のTR 5995WX並の性能を発揮

AMDでは2022年にZen 4アーキテクチャーを採用したサーバー・データセンター向け製品のEPYC Genoa 9004シリーズを発表済みで、既にPassmarkベンチマークにおいては最上位モデルのEPYC Genoa 9654が世界最速CPUの座に輝くなど非常に高い性能を持つ事が明らかになっています。

このEPYC Genoa 9654は96コア、192スレッド構成となっており、動作クロックは2.4 GHzから最大3.7 GHz、キャッシュは384MBでTDPは最大400WとCPUの常識を打ち破るようなコア数と消費電力そして、性能を持ったCPUになっていますが、このCPUのES品を用いてTwitterで様々な製品サンプルへアクセスするHXL氏がEPYC Genoa 9654のCinebench R23ベンチマークの結果を掲載、LN2で冷却とオーバークロックが行われているRyzen Threadripper 5995WX並みのスコアを持つ事が明らかになりました。

HXL氏が入手したEPYC Genoa 9654のES品についてはCinebech R23において115315ptを記録しています。

LN2を用いて64コアのRyzen Thredripper 5995WXを5.15 GHzまでオーバークロックしたCinebench R23結果が116142ptであることからEPYC Genoa 9654については同等と言えるスコアに落ち着いています。また、定格通りの動作では70000pt台を記録しています。

EPYC Genoa 9654のES品については動作クロックが本来設定されるはずのブースト1コア3.8 GHz、全コア3.5 GHzに対して、ブーストは最大3.5 GHzに設定されている事から若干性能が低く出ている可能性はあるものの、DDR5速度が仕様上設定されているDDR5-4800ではなくより高速なDDR5-5600が使用されるなど製品版に比べると細かな仕様が異なっています。

EPYC Genoa 9654についてはRyzen Threadripper Pro 5995WXに対してコア数が50%増えているため性能面では定格でも1.64倍と非常に高くなっていますがES品が用いられていることもあるため製品版では1.7倍近い性能が期待できると見られています。

なお、このEPYC Genoa 9654をベースにAMDではRyzen Threadripper 7000シリーズを2023年末から2024年に発売する予定ですが、Ryzen ThreadripperではEPYCよりも更に高い動作クロックが設定される予定のため今回出現したEPYC Genoa 9654より高い性能が期待できると考えられています。

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