AMD Zen4 EPYC Genoaは現行Xeonより2.6倍高性能、1.7倍高効率に。

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AMDでは2022年中にZen4アーキテクチャーを搭載したサーバー向けCPU、EPYC Genoa 9004シリーズの投入を予定していますが、今回このEPYC Genoa 9004シリーズのパフォーマンスに関するリークが出現しました。

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AMD Zen4搭載、EPYC Genoa 9004シリーズ

AMDでは2022年9月27日にZen4アーキテクチャーを搭載したコンシューマー向けCPU、Ryzen 7000シリーズを発売しましたが、これに続いてサーバー・データセンター向けにZen4アーキテクチャーを採用するEPYC Genoa 9004シリーズの投入を2022年末までに予定しています。

このEPYC Genoa 9004シリーズではZen4によってIPCや動作クロックなど性能が高められている他、CPU1基につき最大96コア搭載したりとスケーラビリティも大きく向上しています。

今回はそんなEPYC Genoa 9004シリーズについてMoore’s Law is Deadからパフォーマンスに関するリーク情報が出現、Intelが既に投入しているIce Lake世代のXeonを2倍以上上回り、2023年に投入予定のSapphire Rapidsさえも超えるようです。

AMD EPYC & Intel Xeon MEGA LEAK: Genoa Benchmarks, Granite Rapids Core Counts, Threadripper – YouTube

EPYC Genoa 9004シリーズは性能もワットパフォーマンスも現行Xeonを2倍以上上回る

AMDのEPYC Genoa 9004シリーズでは少なくとも18モデル投入される予定で、コア数は16コアから最大96コアでシングルコア性能やコスト、スレッド数など各モデルで重視するポイントが異なっています。

このEPYC Genoa 9004シリーズの中で最上位モデルとなるのはEPYC 9654と呼ばれるモデルで、コア数は96コア、動作クロックはベースが2.05~2.15 GHz、ブースト時は最大3.7 GHzで動作し、TDPは360Wに設定されますが、最上位モデルではなくほぼすべてのモデルにおいてIntelが現在発売しているサーバー・データセンター向け製品であるIce Lakeアーキテクチャーを採用するXeonを超えるような性能をEPYC Genoa 9004シリーズでは発揮するようです。

Moore’s Law is Deadが入手したスライドによると、SPECrate 2017と呼ばれるベンチマークにおいてIce Lake世代のXeonの中で40コアを搭載する最上位モデル(Xeon Platinum 8380)はEPYC Genoa 9004シリーズの中では24コアを搭載するEPYC 9274Fまたは32コア搭載するEPYC 9334のレベルに位置するとの事です。また、最上位モデルとなるEPYC 9654は約2.6倍近い性能を記録しています。

ワットパフォーマンス面においてもEPYC Genoa 9004シリーズはIntelを圧倒するようで、Ice Lake世代のXeon最上位モデル(Xeon Platinum 8380)を基準にすると、EPYC Genoa最上位モデルのEPYC 9654は約1.7倍近いワットパフォーマンスを発揮するようです。

Intelにとってサーバー・データセンター向け製品は収益の柱とも言える存在であり、このEPYC Genoaに対抗するため2023年中にAlder Lake-Sなどに搭載されているGolden Coveアーキテクチャーを採用したSapphire Rapids Xeonを投入予定ですが、Moore’s Law is DeadによるとEPYC Genoa 9004シリーズはSapphire Rapidsに対して40~60%性能面で上回る見通しでEPYC Genoaを超えるような性能を発揮する事はAVX-512を除いて不可能との事です。

このEPYC Genoaがターゲットとするサーバー・データセンター向け製品はAMDのみならずIntelにとっても収益の柱とも言える存在です。特に2022年から2023年にかけてコンシューマー向けPCの売上高が落ちる中でこのこの分野は底堅い需要が見込めるため重要度は更に増していると言えます。

そんな中で、AMDのEPYC Genoa 9004シリーズに関してはIntelの現行Xeonを大きく超えるパフォーマンスを発揮し、次世代モデルとなるSapphire Rapidsに対しても大きなアドバンテージを維持したままとなるようですので2022年や2023年もIntelのサーバー・データセンター向け製品でのシェアは落ちるのは必然と言えそうで決算も悲惨な状況になりそうです・・・

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この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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