MediaTekのDimensity 9400のGPUにはImmortalis-G920を搭載。性能はDimensity 9300より10%程度向上
MediaTekでは2024年にハイエンドスマートフォン向けSoCとして次世代DimensityであるDimensity 9400の投入を計画しています。このDimensity 9400ではCPUにはCortex-X5を1コアとCortex X4を3コア構成とするビッグコアのみを搭載することでCPU性能の向上を図りますが、新たに内蔵されるGPUについても新世代化が図られグラフィックス性能が向上が見込まれます。
Weibo Digital Chatting station
Weiboでスマートフォン向けSoCのリークなどを挙げている『数码闲聊站氏』によると、Dimensity 9400のES品ではCPU性能はGeekbench 6にてシングルコアは2700ポイント、マルチコアは9800ポイントを記録しているとのことです。また加えてGPUにはImmortalis G900シリーズを搭載する計画とのことです。このImmortalis G900シリーズを用いたグラフィックス性能はGFXBench Aztecでは110fpsを記録しており、Dimensity 9300で記録sあれた99fpsに対して10%の向上が記録されていると述べています。
CPU性能についてはQualcommのSnapdragon 8 Gen 4で見られていたシングルコア2800ポイント、マルチコア10500ポイントに対して低いのですが、こちらのスコアは当然ながら試作品であるES品であるため、市販版に近づくにつれて性能は向上していくものと考えられます。ただ、Dimensity 9400に搭載されるCortex-X5については消費電力と発熱が大きいため動作クロックを上げた際にはSoC全体で使える消費電力量の上限を超えるため、マルチコアのスコアは伸び悩む問題を抱えています。
GPUコアのImmortalis G900シリーズについてはG920と呼ばれるとみられており、性能面ではImmortalis-G720を搭載するDimensity 9300に対してES品の段階で10%上回っているとのことですのでポテンシャルは高いと言えます。ですので、重いゲームである原神なども高画質設定で快適に動作させることができそうです。
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