MediaTekのDimensity 9300はGPU性能も高め。Snapdragon 8 Gen 3を大きく超える性能
MediaTekが発表したDimensity 9300はハイエンドスマートフォン向けのSoCとなっており、リークされたGeekbench 6のベンチマークではSnapdragon 8 Gen 3やiPhone 15 Proに搭載されているApple A17 Proを超えるCPU性能を持つことが明らかになっています。
このDimensity 9300について、CPU性能のみならずGPUの性能についてもCPU性能と同じくSnapdragon 8 Gen 3やApple A17 Proを大きく超える性能を発揮していることが明らかになりました。
海外のYoutuber「极客湾Geekerwan」が集計した3DMark Wild Life Extremeのテスト結果によると、Dimensity 9300はSnapdragon 8 Gen 3と同等の消費電力12.7Wを記録しつつ、グラフィックス性能は11.7%高いことが示されています。iPhone 15 Proに内蔵されているApple A17 Proと比較しても、グラフィックス性能は30%以上優れています。
電力効率の点ではDimensity 9300がさらに際立ち、1Wあたりのグラフィックス性能で453.54ポイントを達成し、Apple A17 Proの414.24ポイントを10%上回っています。
Dimensity 9300のCPUは、Snapdragon 8 Gen 3のPrime-Coreに使われるCortex X4を4コアと、P-Coreに使われるCortex A720を4コアの合計8コア構成で高いパフォーマンスを実現しています。GPUに関しては、新しいImmortalis-G720が採用されており、大幅な性能向上が図られています。
今回のベンチマーク結果はMediaTekのDimensity 9300が持つ顕著な性能と優れた省電力性が目立つ結果となりましたが、これらの性能が市販されるスマートフォンで維持できるか、さらにバッテリー持続時間やサーマルスロットリングが発生しないかどうかは、今後の注目していきたいポイントですので新しい情報があれば追って更新していきます。
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