DDR5などのDRAM供給価格が2025年から大幅低下。DDR5メモリーなど再び安くなる?
DRAMなどのフラッシュストレージに関しては2023年以降、減産や需要拡大により供給価格が右肩上がりとなっていましたが、需要が一巡したことや一般的なDRAMよりHBMへの需要が集中していることから2025年以降は再び需要低減により供給価格が大幅低下することを市場調査会社のTrendForceの最新レポートより明らかになりました。
TrendForceによると2024年終わりから下落傾向にあるDRAM価格は2025年も続く見込みとのことです。セグメント別ではコンシューマ向けPCのDRAMの2025年Q1価格は前期に比べてDDR4が10~15%、DDR5が5~10%低下するとのことです。この傾向はノートPC向けやGPU向けメモリでも同様で、ノートPC向けのLPDDR4Xは8~13%、LPDDR5Xは3~8%、GPU向けのGDDR6は8~13%、GDDR7は~5%の低下が見られるとのことです。特に、グラフィックスカード向けのGDDR6/7に関してはAI向け需要も一定数はあったものの、需要は弱く、在庫水準も高まっているため前期比で値下がりという予測が出てきているようです。
このDRAMの供給価格は即座に消費者向けDDR5メモリーモジュールに価格反映される訳ではありませんが、中長期的なトレンドとして今後、DDR5やDDR4などのメモリーモジュールの価格は下る他、GDDR6、GDDR7価格も下がる傾向にあるため、最終的にこのような製品を購入する消費者にとっては値上がり圧力が低減することがメリットになりますので、DDR5の容量拡大を目論む人は2025年春以降に検討してみるといいかもしれません。
Passive Buyer Strategies Drive DRAM Contract Prices Down Across the Board in 1Q25 | TrendForce
https://www.dramexchange.com/WeeklyResearch/Post/2/12214.html
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