Core Ultra 200Sシリーズも反る模様。反り防止フレーム利用で4℃低減

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Core Ultra 200SシリーズもCPUが反る模様。反り防止フレーム利用で4℃低減

Intelが2021年に投入したLGA1700ソケットは、CPUの形状が正方形から長方形に変更されたことにより、CPUが内側に反る現象が確認されており、この反りが原因でCPUクーラーが最大限の効果を発揮できなくなるといった問題が発生していました。しかし、Intelもこの問題を認識したのか、2024年に投入されたCore Ultra 200Sシリーズに採用されたLGA1851ソケットでは、LGA1700ソケットと同じマウントに加え、Reduced-Load Integrated Loading Mechanism(RL-ILM)と呼ばれる新しいマウントを採用することで、この反りを抑制することを狙っています。

しかし、どうやらこのRL-ILMでも反りを完全に抑制することはできていないようで、Thermal Grizzlyから反りを抑制するフレームが登場し、通常のILMでは最大6℃、RL-ILMからの交換でも最大4℃の温度低減効果が見られることが明らかになっています。

温度低減効果に関しては、LGA1700ソケットの時に反り防止フレームを活用すると4~8℃温度が下がると言われており、反り防止の効果があることが確認されていました。しかし、RL-ILM採用のLGA1851ソケットでも反り防止フレームを活用することで温度が4℃下がるということで、RL-ILMがCPUの反りを完全に抑制できているわけではないと言えそうです。

なお、この新しい反り防止フレームの利用には、マザーボードに備え付けられているILMを取り外し交換する必要があるため、保証が無効化されてしまいます。そのため、1℃でもCPU温度を下げたいオーバークロッカーや、CPUの反りによる温度上昇よりもCPU本体の不具合を懸念するユーザー向けの製品と言えそうです。

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『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
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