P-Coreのみ搭載 Core i9-14901Eのベンチマーク登場。E-Core廃止で性能は15%低下?

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P-Coreのみ搭載するCore i9-14901Eのベンチマーク登場。E-Core廃止で性能は15%低下?

Intelは現行のRaptor Lake Refreshモデルに対してE-Coreをすべて廃止したEバリアントを合計11モデル投入することを発表しました。この中でCore i9-14900をベースにE-Coreを廃止したCore i9-14901EのGeekbench 6ベンチマーク結果が登録され、その性能が明らかになりました。

Core i9-14901EはP-Coreを8コア、16スレッドで構成され、動作クロックは5.3 GHzに固定されています。ベンチマークはUbuntuをインストールした状態で計測されました。この動作クロックはIntelのベースクロック2.8 GHzより高く、ブースト時の最大クロック5.6 GHzより低い状態ですが、TDPは65Wで動作していると考えられます。

計測に使用されたPCは、産業用組み込みPCを製造しているAdvantech社のもので、使用されたモデルはAdvantech FWA-3034、サーバー用の1Uラックに収まるネットワーク機器です。

Core i9-14901Eのベンチマーク結果は、シングルコアで2654ポイント、マルチコアで14168ポイントを記録しました。

これに対し、ベースモデルであるCore i9-14900では、シングルコアが2934ポイント、マルチコアが17649ポイントを記録しています。Core i9-14901Eの最大クロックがCore i9-14900より10%低く設定されていることを考慮すると、シングルコア性能はほぼ同等と言えます。一方で、マルチコア性能はCore i9-14901Eが5%低い動作クロックで動作していることを考慮すると、Core i9-14900より約15%劣る結果となっています。

なお、Core i9-14900Kから16コアのE-Coreを無効化した際にも、マルチコア性能が約15%低下するため、GeekbenchなどのベンチマークにおいてE-Coreがない分、これくらい性能が低下することが示唆されています。

ただし、ゲーミングにおいてはP-CoreとE-Coreのタスク割り振りがうまくいかず性能が低下したり、E-Coreを使用することでP-Coreの動作クロックが下がることがあります。そのため、Core i9-14901Eが通常版のCore i9-14900より低価格で販売されるのであれば、ゲーミング性能を重視する場合には選択肢に入れても良いCPUとなるかもしれません。

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Raptor Lake Refresh EはE-Coreを無効化しただけのモデルで、基本的な構成はベースとなるRaptor Lake Refreshと変わりありません。そのため、ベンチマーク上でもE-Coreがない分パフォーマンスが下がっていることが確認されます。ただ、E-Coreが無効化されているため、仮に販売される場合は価格が通常モデルより下がるのは確実で、P-Coreのみが必要なゲーミング用途では魅力的なCPUになると言えます。そのため、一般販売される可能性があるCore i9-14900KEなどのベンチマークにも今後注目が集まります。

ソース

Advantech FWA-3034 (Intel Core i9-14901E) | Geekbench 6

https://browser.geekbench.com/v6/cpu/7065001

Core i9-14900/Core i9-14900K | Geekbench 6

https://browser.geekbench.com/processor-benchmarks

Core i9-14900K (8Core) | Geekbench 6

https://browser.geekbench.com/v6/cpu/3717736

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