Intel Core i9-14900KSを殻割。ベンチマーク時の消費電力はCPU単体で最大430WとRTX 4090に迫る
Intelでは2024年3月14日にRaptor Lake Refresh世代としては最上位モデルになるCore i9-14900KSの発売を予定していますが、今回このCPUを一足先に入手したOverclock.net掲示板のユーザーが、殻割をし、電力制限解除状態でベンチマークを行った結果を明らかにしています。
Core i9-14900KSの設定は電力制限で全コア5.9 GHzに固定した状態でCinebench 2024とy-Cruncherを動かしていますが、殻割をしていない初期状態ではCinebench 2024は2185ポイントを記録し、ピークの温度は85℃で消費電力は最大376Wを記録しています。また、y-Cruncherを動作させるとピーク温度は89℃、消費電力は432Wとなっており、NVIDIA GeForce RTX 4090のピーク消費電力の450Wに迫っています。(ゲームプレイ状態だと430Wぐらい)
一方で、殻割を行うとCinebench 2024では温度が75℃とヒートスプレッターがついている状態に比べて温度が10℃下がっているほか、消費電力も376Wから366Wと10W下がっています。しかし、スコアは2186ポイントとほとんど変化がありません。y-Cruncherでも同様の傾向で、温度は89℃から82℃に低下し、消費電力も432Wから409Wに下がっています。
この結果を見る限りCore i9-14900KSをオーバークロックさせて動作させるにはダイを直接冷却する殻割の効果が大きくコンシューマー向けとして入手できるCPUを限界性能で使いたいという人にはこのCPUは最適かもしれません。ただ、消費電力が最大430Wとなると、例えばGeForce RTX 4090などと組み合わせて使う場合には1500W程度の電源ユニットが必要となるためこのCPUを使うためには電源ユニットや高性能なマザーボードへの買い替えなどが必要になるため本当のマニアしか買わない製品と言えそうです。
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