ノートPC向けCore i9-13900HKは特殊ツール使用で最大5.8 GHzで動作

この記事は最終更新日から1年経過しています。掲載内容や情報が古い可能性があります。
  • URLをコピーしました!

IntelではハイエンドノートPC向けにRaptor Lake-HXの投入を予定していますが、この中でハイエンドモデルとなるCore i9-13900HKとIntel社内用オーバークロックツールを利用して海外YoutuberがノートPC向けCPUとして5.8 GHzに達するオーバークロックを実現したようです。

目次

ノートPC向けIntel Core i9-13900HKが動作クロック5.8 GHzを達成。Intel ROCと呼ばれる社内用オーバークロック用ツールを使用

Intel’s secret ROC overclocking app pushes Core i9-13900HK mobile CPU to 5.8 GHz | Videocardz

ドイツのYoutuber、Der8auer氏がIntelの開発センターを見学し、その中で近々発売されるCPUの最終調整が行われる実験施設にてIntelが利用する社内用オーバークロックツールであるROC(Real-Time OverClocking)と呼ばれるソフトウェアを使ってノートPC用のCore i9-13900HKをオーバークロックする動画を投稿しています。

Mind-Blowing Prototypes and CPU development – Inside Intels OC-Lab – YouTube

CPUはハイエンドノートPCなどに搭載されるCore i9-13900HKが用いられており、本来はCPUとマザーボードははんだ付けされるところを、Intelのテスト用ボードではCPUをマザーボードに圧着させることでCPUの取替が容易にできるように設計されています。

Der8auer氏が使ったROCはこの特殊なマザーボードと組み合わせて使用が行われるソフトウェアとなっており、CPUやマザーボードに内蔵されている様々なセンサーや設定をその場で変更可能となっています。

Intelでは市販のオーバークロックツールとしてIntel XTU (eXtreme Tuning Utility)が存在しますが、このXTUに比べてROCは使い勝手が良くP-Core、E-Core含めてCPUコア個別で動作クロックを設定するなどが可能とのことです。

Der8auer氏はこのROCを使ってCore i9-13900HKをオーバークロックした結果、全コア5.8 GHz程度まて安定して動作することを確認できたとのことです。設定としては他に6.0 GHzなども試したものの、5.985 GHzを超えた瞬間、システムがクラッシュしたとのことです。ただ、ノートPC向けCPUとして全コア5.8 GHzというのはCore i9-12900KSと同じ値であり、非常に高い動作クロックであると言えます。

  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

『ギャズログ | GAZLOG』の編集兼運営者
幼い頃から自作PCなどに触れる機会があり、現在は趣味の1つに。
高い買い物でもある自作PCやガジェットをこれから買おうと思ってる人の役に立てるような記事を提供できるよう心がけています。
プロフィールはこちら

コメント

コメントする

目次